道場5丁目の田圃に水が戻り水田の趣に変わりました

天気が晴朗で10時少し過ぎに一躍荒川左岸を目指す。
思いがけず高速道路の下から富士山が見えたが、雲が多く中土手橋から堤防に上がった時には頂上は雲に隠れてしまっていた。
プラザウエストを望む 道場の堤防内
天候で明るさがまるで違うのと桜が葉をつけました 文字通りの水田に戻り景色にも潤いがあります
※上記2枚の写真はクリックすると前月27日の同じ場所の写真がアップされます
鴨川堤桜通り公園の桜もすっかり緑の葉に模様替えしている。浦和ゴルフ駐車場とその先の荒地の斜面にはオニタビラコやキツネ アザミが群生していた。道場5丁目の水田地帯は本来の姿に戻りつつあったが、水が張られていたのはまだ4分の1ほどだった。

子供達が野原を駆け回れる環境は、さいたま市ではごく一部になりました

野原で遊ぶ園児
道場4丁目の公有地には栄和(さかわ)幼稚園児が遊びに来ていた。先生たちが一緒にナナホシテントウムシを捕ったり、幼虫を 教えたりしていた。
チガヤが穂をなびかせている野原で園児達は色々なものに興味を示します
子供たちにとっては何よりの情操教育で自然が身近にある有難さだ。同じさいたま市でもこんな自然の中で遊べるのはほん の僅かな特殊な地域だけになってしまった。
栄和幼稚園児
いっとき駆け回って色々観察した後、集合の号令がかかりました。おやつタイムでしょうか
オオジシバリ コオニタビラコ オヘビイチゴ
オオジシバリ コオニタビラコとノミノフスマ オヘビイチゴ
ノビル掘りの人の姿も見え、コオニタビラコに加え オヘビイチゴ、オオジシバリ、ケキツネノボタンなど黄色い花が全盛で、チガヤが穂をなびかせ始め、ノミノフスマの小さな白い花の群生、アリアケスミレ、ゲンゲも見られた。

昭和水田地帯では用水路の水があふれんばかりに流れていました

迂回路
堤防に上がるとはや除草作業が始まり、羽根倉橋側から下流方面と上流方面の去年の盛土部分も手作業の草取りが行われていた。 野球グランドを過ぎて右手に竹藪が続く迂回路では木々のやわらかな緑が新鮮だった。野焼きの行われた地区もヨシやオギが伸び 始めすっかり緑の景色になっていた。
昭和の田圃地帯に出ると用水路は溢れんばかりの水が音を立てて流れ、かなりの面積が水田になって田植えの準備が急ピッ チで進められていた。
右は自転車道迂回路の右手に広がる野焼きの跡に伸び始めたオギやヨシ原
昭和の水田地帯
健保グランド側の横堤の上から見た昭和水田地帯。中央は自転車道迂回路

さいたま築堤工事は2ヶ所で、初めて大幅に年度をまたいで行われています

5月25日までの西遊馬下築堤工事現場にはダンプがひっきりなしに土砂を運びいれてダンプラッシュ。急ピッチで工事を進めてい た。5月28日までの昭和築堤工事も急ピッチでダンプの往来が激しいが、両工事とも平成20年度の表示がある。早く工事が進むの は大歓迎だが、今までのさいたま築堤工事にはなかった事だ。
先日もらって来た荒川下流事務所のパンフには昭和48年度の計画を踏襲し平成19年に河川整備基本方針を策定したとあるが、 上流河川事務所でも新しい整備方針が策定されたのだろうか。
西遊馬下築堤工事
西遊馬下築堤工事は3月まで行われた土屋築堤工事と西遊馬築堤工事の間の基礎部分の盛土工事です

錦乃原桜草園ではサクラソウがたくさんの実[刮ハ(さくか)]をつけていました

錦乃原桜草園はオギとヨシの原に変わっていた。オギの繁茂している区画が多いようだったが、緑色が濃いのがオギの区画 でサクラソウの多い花壇状の所は薄緑のヨシだ。それらの間からサクラソウが見られたが、結実している株が多く、将来が楽しみ だ。ノウルシはオギやヨシに隠れて見えなくなっていたが、トウダイグサは健在だった。
桜草と果実 桜草
刮ハは径5oと小さく熟すと裂けて微小な種子を散らす 今年は特に濃い色の花が多かったようです

風はますます強くなり、雲行きも怪しくなって来ました

セイヨウカラシナ長角果
昭和の横堤のセイヨウカラシナは斜め上に伸びた約5pくらいの長角果の群生に変わっていた。
帰りには道場の飛び地の堤防内の水田では一部が田植えを終わり、鳥よけの旗が強風にはためいていた。
朝から風が強かったが午後から弱くなる予報は外れ、ますます強く雲も多く風も冷たくなったので田島ヶ原サクラソウ自生 地には寄らずに帰宅。帰宅時間16時45分。
長角果(ちょうかくか):2室に分かれ、細長い角状で各室に多数の種子をつける。熟して基部から上方へ向 かって2辺に裂ける。アブラナ科に多く見られる(世界文化生物大図鑑 植物)
平成21年5月8日作成