河川敷の田んぼに水が入り始め、早い所は田植えが行われていました

4月27日は快晴だったが次第に強風が吹き荒れ、強い北風は夜まで続いた。
道場の河川敷の田んぼは水源に近い所から水が入れられ、昭和地区、土屋地区でも一部の田んぼに水が張られ、早い所は田植えが始 まって、活気があふれていた。
道場4丁目の公園予定地は中心部の田んぼ以外の所で、今年も一面のチガヤが白い穂を風になびかせていた。
土屋田んぼ
土屋田んぼでは一部の田んぼに水が張られ、田植えをしているところもありました

セリバヒエンソウとマツバウンランの2種の外来種はますます増えそうです

セリバヒエンソウ
久し振りの荒川自転車道はツーリングのロードバイクが多く、特にグループが多く感じた。
迂回路を外れて昭和水田のゴルフ場脇の未舗装道を走ると淡い紫色の セリバヒエンソウの群落が目についた。2〜3年前から見られるようになったが、今年は一挙に増えてあちこちに群生していた。
明治時代に中国より渡来した帰化植物だが花の形が面白く河川敷にも定着しそうだ。
種小名のanthriscifoliumはせり科植物のギリシャ名anthriscus+foliumは葉の意味
マツバウンラン
水を張り始めた田んぼ地帯を眺めながら昼食を食べようと土手の斜面を見渡すと、 マツバウンランが細い茎の先の花を強風に揺らしていた。あまりに揺れているので 風除けになってやろうと風上に座り込んだ。
おにぎりを食べ終わっても風は一向に収まらず、ますます強くなった。薄紫色の花は今にも千切れそうに揺れていたがどの花も吹かれる ままに耐え忍んでいた。
マツバウンランは1941年に確認された北アメリカ原産の帰化植物で、年々さいたま市の荒川土手に分布を広げている。

天然記念物の青葉園のフジが満開で、豪華な総状花序が風に揺れていました

青葉園のフジ
トウダイグサ"/ コメツブツメクサ
西遊馬横堤ではセイヨウカラシナが終わりに近づいていたが、まだ十分に観賞できた。
グランド側の自転車道際にはトウダイグサが予想以上に多く見られ、コメツブツメクサが道路に沿ってびっしり群生していた。中に 白い小さな花はノミノツヅリだった。同じナデシコ科でもハコベ属と違って花弁が裂けず、5枚がハッキリしている。
青葉園のフジが満開だった。白花がほぼ終わりで薄紫の花が一番の見ごろを迎えていた。11年の記録を見ると白花が盛りで、藤色は まだ早かったとあり、去年は白は咲いているもののフジはまだ全然だった。今年はフジも1週間くらいは早いようだ。

土屋地区の田んぼで自然に優しいレンゲ米づくりが始まっていました

レンゲバタケ
土屋の水田を走るときれいな赤紫に彩られている一角が見えた。近寄って行くと広くゲンゲに覆われた見回す限り広大なゲンゲ畑だ った。旧来のゲンゲを緑肥に使う自然に優しい農法ではないかと思い、ネットで調べるとまさにその通りだった。
錦ヶ原蓮華米研究会のHPに「錦ヶ原蓮華米研究会は、2010年3月、 埼玉県さいたま市西区の馬宮地区で誕生した水稲農家のグループです。現在メンバーは10人。皆おいしい米づくりのプロフェッショナルを自負しています。 本研究会では、水田でレンゲを育てて肥料とし、資材コストを抑えながら環境に優しく、おいしい米作りに取り組んでいます。」とあった。

レンゲバタケ
環境保全型農業のレンゲを使った水稲栽培のポイントは、@レンゲをムラなく生育させること。A窒素分が多過ぎ無いようにすき込 みのタイミングを見極める事。B生育が通常の肥料より遅れる傾向がある事などとされていた。
レンゲ米は環境に優しいだけでなく、食味が通常米よりいいとも述べられていた。
錦ヶ原蓮華米研究会の発展を期待するとともに、近い将来土屋地区の水田すべてがゲンゲで覆われる日が来る事を思わずにはいられなかった。
レンゲ(蓮華草)は花が輪状に並んでつく様子を蓮の花に見立てたもので、上方では蓮華の語感を忌んでゲンゲと呼び変えたもの らしい(新牧野日本植物図鑑)とあり、ゲンゲは中国名の音読みとも言われます。いずれにしても正式和名はゲンゲでレンゲは慣用的な別名です。
平成25年5月4日作成