サクラソウ自生地と公園との垣根が取り払われたような気持になりました

復路はフォローの風に乗って軽快に帰って来られたので、サクラソウ自生地まで久し振りに足を伸ばす気持ちになった。いつもの所か ら俯瞰すると緑色の部分がかなり増えた。
錦ヶ原桜草園と比較しながらサクラソウの芽生えなどを見て回ったが、花芽はまだ見られなかった。ノカンゾウの生長が目覚ましく、 若草色の群生はすべてノカンゾウだった。ノウルシ、アマナは全域で元気だ。
さくらそう水門を望む
前回サクラソウの株からアマナが伸び出していると非難したが、本葉が出てカナムグラと気づいた。アマナには申し訳ない事をしてし まった。
写真を見てあらためて気付いたが、後ろの公園が見渡せてかなり開けた感じになった。
下の写真はカナムグラがやけに威張っ ているように見えるが本当に憎たらしい。
カナムグラサクラソウ
B区の駐車場側を見ながら公園まで来て驚いた。
B区と桜草公園の間
何か変だ。何も無さ過ぎる。何なのだろう。
切り株を見てやっと気づいた。
トベラが無い。マルバシャリンバイも無い。ヒュウガミズキもレンギョウも無い。そして問題の要注意外来生物のトウネズミモチは姿形 も無く消え失せている。
公園の植栽樹を伐採したのだ。桜の木を残してきれいさっぱり切り倒してくれた。
前からこれらの植栽樹は無用の長物で切るように要請していたが馬の耳に念仏だった。
2018年6月11日のさいたま市議会本会議で久保美樹市会議員が一般質問で質してくれてから1年7ヶ月ぶりでようやく実現した。自生地に とっては画期的な事だ。
D区と桜草公園の間
D区の南側から管理棟方面を見るとここもトウネズミモチをはじめザクロやトベラなどがあった。
オオシマザクラ
唯一残されたオオシマザクラはもう花を咲かせ始めていた。
これだけ日当たりが良くなってB区D区の公園側がどう変化してくるか興味がある。今後の観察課題だ。

 錦乃原桜草園は倒木を片付け周囲の柵も新しく化粧直しのようです

錦乃原桜草園
錦乃原桜草園は自転車道側から見るときれいに除草され一面の草原で見通しが良かった。
サクラソウは思ったほどではなく何時も多い花壇ブロックより正面寄りのブロックに多く見られたが、花芽を付けたのは無かった。
正面の両側にあった倒木は処理され、周囲の柵も新しく取り換えて古材が積んであった。
イカルチドリ
この日は晴天だったが北風が強く往路はアゲインストで大苦戦だった。鴻沼河畔に上がった朝一番に飛んで来た一羽の小鳥がイカルチドリだ った。
イカルチドリ(斑鳩千鳥)長い嘴と脚が特徴。砂礫地のある河川、湖沼に生息する。幼鳥は顔と胸の黒色部が淡く、背からの上面は灰褐色と いう。

 道満公園は台風19号の被災から復興し3月1日に再開しました

3月1日には彩湖の戸田市側の道満公園が再開オープンするとの新聞記事があったので好天につられていってみた。コロナウィルスの感染拡大 で繁華街がタブーになりつつある中でのオープンは大きな意味があった。
テントの並ぶ草原
堤防に上がり駐車場を見下すと満車状態。でも、まだ後からバスまで入って来た。自然の空気にあこがれていた市民の気持ちの表れのよう だった。
横堤を行くと草の広場は色とりどりのテントが張られ、若い家族連れの楽しい雰囲気が伝わってきた。
幸魂大橋
対岸に渡り幸魂大橋まで往復してきた。
遊歩道の終わり近くまで戻ってくると小さなチョウがフラフラ飛んでは止まりしていた。

テングチョウ
あまりきれいではないし、ちょっと迷ったが初めて会った生き物だったので自転車を止めてレンズを向けてみた。
動きも鈍く逃げる様子も無かったので4〜5枚シャッターが切れた。
テングチョウの鼻
戻って色々調べてみたらどうやらタテハチョウ科のテングチョウのようだ。名前だけは知っていたが天狗というからもっと大きな蝶を 想像していたので若干気が抜けた。
成虫越冬をするというので暖かさにつられて出ては来たがあまりうまく飛べなかったようだ。
名の由来は頭部から前方に伸びる突起が横から見ると天狗の鼻のように見えるからだという。
この突起はパルピ(下唇髭)という器官で他の蝶にもあるが、テングチョウのパルピは複眼径の3倍以上も伸び、よく目立つ。なお このパルピはタテハチョウ科などでは比較的大きいが、アゲハチョウ科やシロチョウ科では小さい。(ウィキペディア)
令和2年3月3日作成