<アマドコロ(甘野老)>

ユリ科(APG分類ではキジカクシ科)アマドコロ属

学名(属名+種小名)Polygonatum odoratum var.pluriflorum

属名はpolys(多)+gonu(膝・節)で、根茎に多くの節がある事から
種小名のodoratumは香りのよい、変種の pluriflorumは花の多いの意
アマドコロ 甘野老
撮影:08年4月28日さいたま市桜区の田島ヶ原サクラソウ自生地にて
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互生し、黄緑色で質は強い 根・茎 地下茎は節のある円柱形でひげ根を出す
葉腋から1〜2の約2pの緑白色の花を下垂 果 実 球形の液果をつける
高さ 40〜80cm 花 期 4月〜5月
生育地 山地または野原 分 布 北海道から九州
別 名 花言葉 清新(葉が若々しく花も清らか)
渡 来在来種近似種 ナルコユリ

和   名 トコロ別名オニドコロ(ヤマノイモ科)に似た地下茎が苦くなく少し甘みを帯びている事によるという。
野老は根茎に節が あり曲がって、ひげ根が生える事から老人に見立てて海の海老に対する言葉というが、どうしてトコロの読みになったのかは不明。 考えてみれば海老がどうしてエビなのかも不思議だ。
雑   記 アマドコロはナルコユリにそっくりで同じような所に生えるので見分けが難しいと言われる。ポイントはアマドコロの茎は中 部以上に明らかな稜があるがナルコユリの茎は円形。そしてアマドコロは花筒の基部と花柄はそのままつながっているのに対して ナルコユリの基部には小さな緑色のポッチがついて花柄につながる事で区別できる。

09年4月11日作成・2014年4月5日改訂

観察ノート

観察ポイント

  1. アマドコロは筆を逆さに立てたようなスッとした形で伸び出します
アマドコロ若芽 アマドコロ
筆のような形が右のようにほぐれていきます 09年4月4日 群生しているアマドコロの若い芽生え 12年4月8日
アマドコロ若芽 アマドコロ
6個の花被片が合着した花筒の中心に葯が固まっています 雌しべは下部が花筒についている6本の雄しべより短い