<ゴキヅル(合器蔓)>

ウリ科ゴキヅル属

学名(属名+種小名)Actinostemma lobatum

属名のActinostemmaはakti(放射線)+stemma(冠)で雌雄花ともに萼や花冠が深く裂け、細く尖った裂片が放射状に並ぶため
種小名のlobatumは浅裂したとか裂けたの意
ゴキヅル 合器蔓
撮影:左は10年11月3日、右は11年9月27日いずれも荒川河川敷にて
※上の写真はクリックすると大きくなります
2等辺三角形状で先が尖る。時に3〜5裂する 根・茎 茎は細くて巻きひげでからむ
黄緑色で径7mm。萼も花冠も5深裂する 果 実 果実は2pほどで熟すと真中から割れる
高さ 巻きひげでからむつる植物 花 期 9月〜11月
生育地 水辺などの湿った草地 分 布 本州〜と九州
別 名 花言葉 丁重なもてなし(蓋つき)
渡 来 在来種 近似種

和   名 合器というのは蓋(ふた)つきの椀(わん)。また、転じて、修行僧や乞食の持ち歩く椀をいう。御器(ごき)。ゴキヅルは合器蔓の意で果実が熟すと蓋を開けるように真中から割れて2つの種子が現れる事から。
このように蓋のある果実を蓋果と呼びスベリヒユやオオバコ、マツバボタンなどがある。
雑   記 雌雄同種で雄花は花序の上部に総状に付き、基部に雌花が一個つくというが、7mmほどの黄緑色の花はたくさん付いている割に雌花が見つからない。花冠の下のたくさんのこぶをつけた半球形の子房が目印だが、それが見つからないのだ。果実は結構付いているので結実するのが早いのだろうか。
埼玉県のレッドリスト絶滅危惧U類(VU)

11年10月8日作成

観察ノート

ゴキヅル雌花 ゴキヅル雄花花
イボイボのついた半球形の子房が僅かに見える雌花 雄花には5個の雄しべがあり花は総状につきます
ゴキヅル
ゴキヅルは巻きひげでからみ葉は濃緑色です