<ハンゲショウ(半化粧)>

ドクダミ科ハンゲショウ属

学名(属名+種小名)Saururus chinensis

属名のSaururusはsauros(トカゲ)+oura(尾)の造語でトカゲの尾のような花穂から。種小名のchinesisは中国の意
ハンゲショウ 半化粧
撮影:左は09年6月25日桜区道場5丁目、右は09年6月28日田島ヶ原サクラソウ自生地にて
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長さ8〜15pで5本の脈が目立つ 根・茎 地下茎は白色で太い。茎は直立する
花被は無く、雄しべ6〜7個が雌しべを囲む 果 実 袋果状で球形に近い
高さ 60〜100cm 花 期 6月〜7月
生育地 水辺や湿地 分 布 本州から沖縄
別 名 カタシログサ(片白草) 花言葉 垂直思考の(葉を白くして花の地味さを補う)
渡 来在来種近似種 ドクダミ

和   名 花の時期に花序に接する葉の半分が白くなって虫を集めやすくする性質から半化粧。夏至から11日目の半夏生(二十四節気 以外の季節の変わり目を表す土用などと同じ雑節の一つ)の頃に花をつけるので半夏生との説もある。但し、 カラスビシャクの漢名が半夏で、球茎をほした咳止めに効用があるとい う漢方薬も半夏なので注意を要する。
雑   記 ドクダミ科は北アメリカ、アジアに分布し4属5種があるというが、日本にはハンゲショウ属とドクダミ属の2属2種がある。 しかし同じ科でありながらこれ程印象の異なる種は珍しい。ハンゲショウにも異臭はあるが多くの人が好印象を持つ。対するドク ダミは名にしおう薬草なのに何故か嫌われ者だ。両者とも湿地に生えるが明るい水田地帯に多いのと日陰の庭などに多い差がある。 そして何より異なるのは葉が白くなる特異性だ。このような特質は 他の植物には見られないので尚更だ。

09年7月16日改訂

ハンゲショウの群生 ハンゲショウの花
地下茎は横に伸びて群落をつくり易い 花は花被が無く雄しべに囲まれた4裂の雌しべ