<ハルシャギク(波斯菊)>

キク科ハルシャギク属

学名(属名+種小名)Coreopsis tinctoria

属名のCoreopsisはkoris(南京虫)+opsis(似る)、痩果の形が南京虫に似たの意。種小名のtinctoriaは染色用の意
ハルシャギク 波斯菊
撮影:左は10年6月27日荒川堤防新盛土部分、右は10年6月30日渡良瀬遊水地にて
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対生して深く裂け線状になる 根・茎 茎は無毛で多数分枝する
頭花は径3〜5pで総苞片は2列に付く 果 実 属名Coreopsisは痩果の形が南京虫に似る意
高さ 50〜120p 花 期 7月〜9月
生育地 河原などに群生する一年草 分 布 ほぼ全国的に野生化
別 名 ジャノメギク(蛇の目菊) 花言葉 常に快活、上機嫌
渡 来 原産地北アメリカ、明治の初め観賞用に移入 近似種オオキンケイギク

和   名 波斯菊の波斯はペルシャの事だがペルシャ(イラン)には自生しないという。ネットでは春車菊の表記も見られるが音からの当て 字のようだ。
別名のジャノメギク(蛇の目菊)は花の様子を蛇の目傘に譬えたもので、咲き進んで舌状花が次第に下向きになるとま すますピッタリになる。
雑   記 同じハルシャギク属のオオキンケイギクは駆除すべき特定外来生物に指定されているが、ハルシャギクは要注意外来生物にもなっ ていない。渡来時期はハルシャギクが明治の初めで少し早いものの観賞用として移入されたのは同じで、両種とも繁殖力が強いので野 生化し、大群生している。同じように生命力の強い帰化植物なのに差があるのはハルシャギクが一年草だからで、在来種への影響が少 ないのだろうか。
渡良瀬遊水地の観察路の両側や戸田の彩湖湖畔の立入禁止の 作業用道路には黄色い帯のように大群生していた。

12年7月17日作成

観察ノート

紅い部分が少ないハルシャギク 紅いの所が多いハルシャギク強い
紅い部分が少ないハルシャギク 紅い部分が大きいハルシャギク