<ヒルガオ(昼顔)>

ヒルガオ科ヒルガオ属

学名(属名+種小名)Calystegia japonica

属名のCalystegiaはcalyx(萼)+stege(蓋)で2枚の大きな苞葉が萼を覆っている事から。種小名のjaponicaは日 本の意
ヒルガオ 昼顔
撮影:左は09年7月27日AM5時50分荒川自転車道迂回路、右は09年7月23日サクラソウ自生地にて
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ほこ形で下方に張り出すかくさび形もある 根・茎 茎は無毛
花径約5pのロート形 果 実 滅多に結実しない
高さ 他物に絡まって伸びる 花 期 5月〜8月
生育地 空地、道端、堤防等 分 布 日本全土
別 名 容花(かほばな)=古語 花言葉 見かけによらない(真昼の太陽にも負けない)
渡 来種小名が示すように日本在来種近似種 コヒルガオ

和   名 読んで字の如く昼に咲いているので昼顔。真夏の太陽の下でも花を咲かせている逞しさがあり、地下茎で繁殖し耕地に入る と厄介な雑草となるようだ。農耕機などで地下茎が切断されてもその切れ端からも発芽するという。
一方で朝顔と同じよう に朝早くからブッシュやフェンスに咲く露を含んだ花は美しく、古語の容花にふさわしい。
雑   記 アサガオが渡来する前から在来種として人々に親しまれており、万葉集では「かほばな」として4首詠まれている。但し2288と 3505はオモダカ、カキツバタ説もあるようだ(和歌と共 中西進著万葉集より)
1630 高円の野辺の容花面影に見えつつ妹は忘れかねつも
2288 石橋の間々に生ひたる貌花の花にしありけりありつつ見れば
3505 うち日さつ宮の瀬川の貌花の恋ひてか寝らむ昨夜も今夜も
3575 美夜自呂の砂丘辺に立てる貌が花な咲き出でそね隠めて思はむ
属名が示すように大きな2枚の苞葉が5枚の萼を覆っているの がヒルガオ属の特徴で、蕾も果実も2枚貝のような苞に包まれている。

09年8月17日作成

ヒルガオ
雌しべ1は雄しべ5より長く、柱頭は2裂します