<イヌゴマ(犬胡麻)>

シソ科イヌゴマ属

学名(属名+種小名)Stachys japonica var. intermedia

属名のStachysは花穂の意味で、種小名は日本の、変種のintermediaは中間の意
イヌゴマ 犬胡麻
撮影:左は07年7月7日 右は7月27日いずれも桜区道場4丁目にて
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披針形で鋸歯があり対生する根・茎茎は直立、枝を出さず4稜あり
淡紅色の小さい唇形花を数段輪状につける果 実果実は分果
高さ50〜70p花 期6月〜10月
生育地やや湿り気のある湿地分 布北海道から九州に分布
別 名チョロギダマシ花言葉真っ正直な(常に上に向って伸びるから)
渡 来在来種近似種

和   名果実が胡麻に似ているが食用にならず役に立たない事から犬胡麻。また、別名のチョロギダマシは正月料理や祝儀用に使う巻貝のような形(赤く染めてある)の同属のチョロギ(千代老木)に似ている事からといわれる。名前も別名も似ていて否なるものとは珍しい。
雑   記 いつも道場4丁目の公有台地の斜面に咲いているが、07年は事の外多く群生していた(上の左の写真)。別に珍しい花でもないが、集まって咲いていると本当にきれいだし、一つひとつの花をよく見ると面白い。シソ科に多い唇形花で花冠は上下2唇に分かれ下唇は3裂して多くの濃い斑点がある。雄しべは4本でその内の2本が長く、2強雄ずいといわれる。
夏浅み朝草刈の童らが素足にからむ犬胡麻の花  北原白秋

06年10月17日作成 07年9月5日改訂

観察ノート

イヌゴマ群生 イヌゴマ花
イヌゴマの群生 11年6月26日 花は節ごとに数段輪生する。萼の先は鋭い3角形
イヌゴマにクマバチ イヌゴマにハナアブ
イヌゴマに大きな体のクマバチが吸蜜しています ハナアブや蝶も飛び交っていました