<キヅタ(木蔦)>木本

ウコギ科キヅタ属

学名(属名+種小名)Hedera rhombea

属名のHederaはツタの古代ラテン名。rhombeaは菱形の意で葉の形から。
キヅタ 木蔦
撮影:左は2021年1月5日サクラソウ自生地、右は2016年10月27日荒川左岸河川敷にて
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葉は互生し、革質で全縁。花の付く枝の葉以外は掌状に裂ける 根・茎 気根を出して岩や木を這い上る
枝の先の散形花序に1pくらいの5弁花くをつける 果 実 果実は1pくらいの液果で先に花柱が残る
高さ 太い蔓は6pにもなって這い上る 花 期 10〜12月
生育地 林縁や林内、原野に生える 分 布 本州、紫黒、九州、中国など、
別 名 フユヅタ 花言葉 目立ちたがり(冬の陽を一身に浴びる)
渡 来 近似種セイヨウキヅタ

和   名 ツタ(ブドウ科)に似るが木質の度がより強いので名付けた。フユヅタは常緑であるためで落葉性のツタをナツヅタというのに対応する(新牧野日本植物図鑑)
セイヨウキヅタやその園芸種を園芸商ではそれらをアイビーとか属名のままヘデラと呼んでいる。日本のキヅタに比べて葉が大きい。
雑   記 ウコギ科には葉や茎に刺のあるものや、芳香のあるものが多い。日本に野生化している木本は10属約20種。そしてウコギはタラノキ、コシアブラ、ウドなど の仲間で若菜は山菜として食べられるため、昔から実用を兼ねて生垣などとして庭に植栽された。
羽根倉橋の上流方面にある河川敷の林のキヅタは 思う存分絡みついて12月の太陽を満喫していた。キヅタの重みなのだろうか?傾斜してしまっているの もすごい。

2021年1月11日作成

観察ノート

キヅタの林 キヅタの果実と葉
林縁の落葉樹は全てキヅタに覆われ常緑林のよう 2014年12月27日 液果も葉も存分に冬の太陽を浴びています 2014年12月27日