<ノヂシャ(野萵苣)>

オミナエシ科ノヂシャ属

学名(属名+種小名)Valerianella olitoria

属名はリンネが昔のローマ皇帝にささげた名であるとの中世語。種小名のolitoriaは野菜畑のとか台所の意
ノヂシャ 野萵苣
撮影:07年5月7日 比企郡川島町にて
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対生、長楕円形で鈍頭、下方の葉は有柄 根・茎 茎は4稜があり、二股状に数回分枝する
花径1.5mmの小さな淡青紫色の花が多くつく 果 実 果実はやや扁平で長さ2〜4o
高さ 10〜30p 花 期 5月〜6月
生育地 湿った草地などに生える1年草 分 布 本州〜九州に広がるがあまり多くない
別 名
花言葉 粘り強い性格(小さい花がたくさんつく)
渡 来 ヨーロッパ原産で明治初期に渡来 近似種

和   名 野生のチシャの意味であって食用になる事から来ているとされ、チシャの項にはカッコ書きでレタス、サラダナ、チサとある。日本名のチサは葉を切ると乳液がでるからである。漢名は萵苣、千層剥。追記として本種にはレタス、サラダナ、アスパラガスなどサラダ用野菜として多数の栽培品種がある。「牧野新日本植物図鑑」。
グリム童話には妊婦が好む食草としてラプンツェルの名で登場する。
雑   記 07年5月7日に荒川自転車道を鳥羽井沼に行って近くの休耕地で見つけた。ロゼットから茎を立て二股の分枝を繰り返した枝先に小さな花をかたまってつけていた。
調べてみると、日本には明治の初期に入ったものと思われ、いま全国的に広がっているがあまり多くない「原色日本帰化植物図鑑」
ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどでは野菜として栽培されていて若芽はマーシュ(仏)とか、コーンサラダ(英)とかの名で洋食のつまにされるようだ。
尚、ノヂシャはオミナエシ科で、チシャはキク科の植物の違いがある。

07年12月26日作成

観察ノート

ノヂシャ ノヂシャ
花径1.5oの花はキュウリグサと比べても遥かに小さい
07年5月7日川島町農道脇
2又に伸びた枝先に包葉に包まれた淡青紫色の花
07年5月9日川島町農道脇