<オギ(荻)>

イネ科ススキ属

学名(属名+種小名)Miscanthus sacchariflorus

属名はmischos(小花柄)+anthos(花)。種小名はサトウキビ属(Saccharum)の花の
オギ 荻
撮影:06年10月25日 さいたま市桜区の荒川土手 
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線形で幅は1〜3pとススキより広い 根・茎 地下茎は長く、茎は太く株立ちはしない
花序は長さ25〜40pとススキより大きい 果 実 頴果は風で飛散する
高さ 1〜2.5m 花 期 9月〜10月
生育地 水辺に群生し冠水にも耐える 分 布 北海道から九州、朝鮮・中国(北部)に分布
別 名 オギヨシ、カヤ 花言葉 爽やかな(花穂の白さがきれい)
渡 来在来種近似種 ススキ(薄・芒)、チガヤ

和   名 大きな白い花序を馬の尾にたとえて尾の木(草)がオギに転訛し、漢名の「荻」があてられたとも言うが、不明とする本も多い。
雑   記 ススキとの違いは芒(のぎ)がなく、小穂の毛は銀白色で約1.5pと小穂の2倍以上の長さがあり、軟らかい。ススキより湿り気のあるところを好む。荒川などでも河川敷に生えているのは殆どがオギという。
ススキ同様万葉集、源氏物語などの古典文学に登場し「寝覚草」「目覚草」「風聞草」などの異名も多いといわれるが、いずれも花穂の風になびく様を象徴しているのだろう。
そしてまた茅葺屋根にも古くから利用されてきた。アイヌの人々はこの茎で魔除けの矢を作ったとも言われる。
地名などにも多く使われているとの事だが、荻窪などはさしずめ昔は湿地帯だったのだろうか。

06年10月26日作成 07年10月8日改訂