<レンリソウ(連理草)>

マメ科レンリソウ属

学名(属名+種小名)Lathyrus quinquenervius

属名はla(加える)+thyros(刺激する)で種子に催淫性があると信じられた事から
種小名のquinquenerviusは5脈の意
レンリソウ 連理草
撮影:11年5月6日 田島ヶ原サクラソウ自生地にて
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羽状複葉で小葉は1本のように対生する 根・茎 茎には狭いひれ。葉柄の基部の托葉は2分岐
マメ科特有の蝶形花で長さ15〜25mm 果 実 豆果は長さ20〜45mmの線形
高さ 30〜80p 花 期 5月〜6月
生育地 川岸などの湿った草はら 分 布 本州・九州
別 名
花言葉 男女の深い契り
渡 来 在来種 近似種スイートピー、イタチササゲ

和   名 レンリソウの線形の小葉が繋がった一本の葉のように対生する様を連理の枝に譬えたのが名の由来。
中国の伝説の連理の 枝は幹は別々の木でありながら枝が連なって一本になり木目も相通じているとされ、転じて男女の契りの深さに譬えられた。
白楽 天は唐の6代皇帝玄宗と楊貴妃との悲恋を描いた『長恨歌(ちょうごんか)』で、「天に在りては比翼の鳥となり、地に在りては連理の 枝とならん」と歌っている。
雑   記 レンリソウは埼玉県レッドリスト絶滅危惧TB類(EN)
3年越しの念願の花だった。一昨年、昨年とも期待して見守ってい たが、アブラムシの害などで花を咲かせるまでに至らなかった。その事からも何か伝説の花のようになってしまったが、あこがれは その名の由来にもあったのかもしれない。命名者の感性の素晴らしさは植物の印象まで変えてしまう。

11年5月17日作成

観察ノート

レンリソウの花芽 レンリソウの蕾
レンリソウの花芽 11年4月25日 レンリソウの蕾 11年5月4日
レンリソウの托葉
X状に枝を挟んでいる線形の托葉