<ツボスミレ(坪菫)>

スミレ科スミレ属

学名(属名+種小名)Viola verecunda

属名のviolaはラテン古名で紫色の意。種小名のverecundaは適度のとか内気なの意で比較的花期が遅い事からか。
ツボスミレ 坪菫
撮影:左は09年4月13日秋ヶ瀬公園、右は10年4月27日桜区の荒川河川敷にて
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幅2〜4cmの偏心形。托葉はほぼ全縁 根・茎 茎は軟らかく倒れ易い。果期は大きく伸びる
花径1p、唇弁に紫の筋、側弁には毛がある 果 実 夏に多くの閉鎖花をつけ刮ハを結ぶ
高さ 5p〜40cm 花 期 4月〜5月
生育地 湿り気があれば林内でも草地でも至る所 分 布 北海道から九州、屋久島まで
別 名 ニョイスミレ(如意菫) 花言葉 純粋、誠実
渡 来在来種 近似種 タチツボスミレ

和   名 ツボスミレ(坪菫)の坪は庭の古語で庭や道端に普通に見られる菫の意。
別名のニョイスミレ(如意菫)は葉の形が僧侶が読 経や説法などの時に威儀を整える為に用いる如意に似ているからという。如意は元来は孫の手で形が似ているからというが、命名者の 牧野博士は漢名の如意草に由来するとしている。そして敢えてニョイスミレとしたのは、庭に生えるスミレの総称がツボスミレだった からという。
雑   記 ツボスミレの印象は花も高さも小さいくせに、周囲の草が大きくなり始めると負けじとビックリするほど茎を伸ばす事だ。そして 花は何となくひしゃげた感じで少し気難しげだ。タチツボスミレと違って側弁に毛があり 花柱の先端は少し張り出す
2012年には田島ケ原サクラソウ 自生地の一角で群生が見られたが、さいたま市の荒川河川敷では群生はあまり見られなくなった。
有茎種

2012年9月3日作成

ツボスミレ ツボスミレとサクラソウ
03年6月22日 利尻島・姫沼にて 12年4月22日 田島ケ原サクラソウ自生地
伸びたツボスミレ
12年4月30日 さいたま市荒川河川敷