09年2月11日の建国記念の日は曇空の寒い一日だったが、昨年とは打って変わって多くの利用者が訪れ活気に あふれていた。
この日のプラザウエストは駐輪場に収まりきれない自転車が南側の入り口にもあふれていました。
巨大複合施設はより多くの人に、より有効に利用されてこそ価値がある。ハードとソフトがマッチしてこそ 利便性が高まるのは自明の理だと今更ながらに思った。
プラザウエストは開所以来、特に平日には閑古鳥が鳴いていました
プラザウエストは05年7月に区役所、コミュニティホール、図書館併設の複合施設としてオープン。立地条件等もあり平日は
閑散として、巨額の建設費をかけた施設が泣いていた。
一年半経っても利用状況はあまり変わらなかった。そして第2、第4月曜日の休館日が祝日と重なってもてらいもなく休館して
いた。「市民の利用が多い休日は開館すべきでは」と事務所に行くと「プラザイーストもそんな事はしていない」「区役所が平日
に休めますか?」とにべも無い。
市の提案制度を利用して、祝日と重なる休館日には開館する方向性は見えましたが・・・
さいたま市の市民局が管轄するコミュニティ施設は同じ状況のようなので07年1月に市の提案制度を利用した。市民局生活文化部からの
回答は祝日と重なる休館日は開館する方向でプラザイースト等の施設は進めるとの事だった。
しかしプラザウエストに関しては区役所を併設しているので、年間5日ある祝日と重なる休館日の内の3日は開館するが、電気系統
と給水設備の点検日の2日は休館せざるを得ないとの但し書きがついた。
05年7月にプラザウエストに通い始めて目の前の田圃で最初に見たのがこのオモダカでした。左は雄花で普通 は上に付き真中の雌しべは退化し黄色は雄しべの集り、右は雌花で普通は下に付き緑色は球形の雌しべです。 |
その後横浜市や千葉市の複合施設を調べても給水関係の点検で全館休館している施設は皆無だった。
たった一日の事だがプラザノースも建設中でこれを前例にされたら困るのとの気持ちも強く、巨費を投じた施設の利便性を図
るのは当然と思い引き続き主張した。しかしプラザウエストは言を左右にして応じなかった。
プラザウエストとしては5日の内3日は開館する事にしたのだから取敢えずはいいではないかという事だったのだろうが、私と
してはこの機会を逃すとまたかなり先延ばしになりそうな懸念があり、せめて先発政令都市並みにはとの気持が強かった。
やはり一般市民の、多くの利用者の声が力となったようです
そして08年1月14日の成人の日に休館して大クレームとなった。現場の話では苦情の件数は3ケタもあったのではと言っていた。
2月11日の建国記念の日の全館休館では告知を徹底するために大きな看板を立てた。そして給水設備の点検で休館。この時には併設
のレストランは営業するとのおまけがついて、利用者はより不信感をつのらさざるを得なかった。
併設の図書館も休館で宿題?が調べられず困惑する親子
その後すぐの4月1日の定期異動でプラザウエスト全員が異動になった。少なからず利用者のクレームが影響したのだろう。
ハードとソフトがマッチしてこそ複合施設の利便性は高まります
あとを市の外郭団体のさいたま市文化振興事業団が受け継いだ。
取敢えず全館休館しなくても給水設備の点検はできそうだとの話があり、市のコミュニティ施設の運営を手がけている文化振
興事業団なら市民の立場の運営をするだろうとも思い、訪問する機会も無いまま一年近くを過ごした。先日思い立って訪問すると
応対にでた井上さんはある程度引き継ぎを受けていたようで、給水関係で全館休館している複合施設は他には無いので、なんとか
工夫して市民の利便性を図っていく事に決定していますと明快だった。
やはり餅は餅屋。この一年プラザウエストのコミュニティ施設は色々催し物も多くなり、次第に活気を呈してきている。
平成21年2月12日作成