09年7月23日 AM5時30分 | |||
さいたま市桜区の野球グランドのフェンスで
雄花を見つける。 雄花ののど元には黄色い葯が見える。
雄花の萼筒は約4pでカラスウリより短く、膨らみは無い。 8月終わり頃には11時近くまで花開
いていた。 |
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09年7月23日 AM8時30分 | |||
帰路同じグランドの少し高くなったノリ面で雌花を見つける。
雌花ののど元には3裂した柱頭が見える。 雌花の花冠の下には丸い子房が
付いている。 翌日にはノリ面の除草で、雌花は刈られてしまった。 |
09年8月から10月 | |||
8月〜10月は通るたびに気にはしていたが、除草されてしまって ノリ面には何もなく通り過ぎるだけで記録も残さなかった。2008年頃からは荒川流域でどこかにキカラスウリがないかと探したが、北本自然 観察公園にもないとの事だった。ずいぶん探して灯台下暗しでいつも通る所にあって大感激だったのにこの間の記録が無いのは我ながら不思議 だ。 |
09年11月3日 | |||
キカラスウリの果実をグランドのフェンスで見つける。 (7月下旬以降観察していたがフェンスで見たのは全て雄花ばかりで、雌株は無いものと信じ込んでいたので大感激) キカラスウリは雌雄異株で雄花は雄株、雌花は雌株につく |
09年11月7日 | |||
キカラスウリの果実を一つ採取してきた。思ったより重く皮が
硬くしっかりしている。赤いのは大きく熟したカラスウリで、長さは同じようでも質量ともにはるかに大きい。
スケールは全長約12cm。キカラスウリの直径は約7p |
09年11月18日 | |||
フェンスになっているのに今までは道路側からだけ
しかで、今日初めてグランド側から見たら10数個も鈴生りになっていて驚いた。
「雌株は多年茎葉を出して養分を太い根に蓄えたのち雌花をつけ、多くの果実を成熟させたのち枯死することがある。雄 株は毎年開花し生き残る。」(日本の野生植物)とあった。翌年の観察課題だったが、クリーンセンター建設のための工事が始まり フェンスは壊されてしまった。キカラスウリも掘り起こされ行方不明になってしまい、この間の観察だけで終わってしまった。 |
09年11月22日 | |||
果実は粉を吹いたような感じて少し黄色みがかってきた気がす るが、ナカナカ黄熟しない果実に少し焦り気味で、願望が混じった偏見かもしれない。 |
09年11月27日 | |||
ハッキリ黄色みががってきた。でもカラスウリはもう萎み始め ているのと比べるとまだまだ熟しているというには程遠い。 |
09年12月2日 | |||
12月に入ってようやく黄色くなったが、熟したというにはしっ かりし過ぎている。皮が厚くて硬そうだ。 |
09年12月7日 | |||
最初から熟していた果実と大きなのを2個採取。
左が11月7日に採取し、真中と右が今日採取した果実。 1ヶ月の間にひとまわりは大きくなりきれいな黄色
に熟している。直径7.5cm〜8p、重さは120g〜130g右は真中の果実の種子160個 |
09年12月14日 | |||
約7.5cmの果実を開く。果肉は甘く美味しかった。約1pくらい
のカキノタネのような形の種子が全部で160個、うち淡褐色が124個、淡黄色の未成熟種子が36個あったが形はしっかりとできて
いた。
種子はしっかり果肉に包まれキチンと配列されています |
09年12月27日 | |||
この日は日曜日のため野球グランドは使用中で道路側だけから
しか見られなかったが、果肉が甘いので心配だった鳥害が的中したような果実があった。 種は果肉に包ま
れ繋がっていたのに中はきれいにもぬけの殻 |
09年12月29日 | |||
グランド側から見たら残っていたのは全て皮だけで中身は無か
った。17日に数えた時には全部で21個あったが、半分くらいは皮も残っていなかった。 犯人はカラスで
しょうか、はたまたムクドリかヒヨドリか? |
平成22年1月9日作成