塚本地区の緊急河川敷道路建設が予定通り始まっているようでした

一点の雲もない青空が広がり無風の好天に三ツ又沼ビオトープまで行こうと思い立った。
10時30分頃には富士山は大きかったがだいぶ薄くなっていた。
羽根倉橋から堤防に上がると浦和ルーテル学院グランドの堤防寄りの敷地一帯に10m幅の工事用ネットが張ら れ、小さなブルトーザが地均しをしていた。荒川総合グランド寄りの一部の緊急河川敷道路予定地でも工事車が動いていた。緊急河 川敷道路建設が予定通り始まっているようだった。
ルーテル学院グランド 塚本地区田圃
工事用ネットに囲われた部分が10m幅の予定地 塚本地区の枯葦が茂った地帯が緊急道路予定地

里山に不特定多数が入り込んだら里山で無くなるのは自明の理です

三ツ又沼ビオトープ総合案内板
プリントしてきた案内書を見ると「堤防上を10分ほど歩くと云々」とあった。入間大橋から先の自転車道は堤 防に沿って右下になるので、堤防上を走り途中から左側の河川敷に下りて進むと墓地はあったが何処にもビオトープらしきは見当た らない。
再度プリントを見直すと「右手にバイオトイレが見える」と続いていた。右手なら右岸堤防上を行かねばダメ だと入間大橋に戻る事にした。
反対側の自転車道を戻った。広がった冬枯れの田畑を眺めながら行くと奥の方に何やらトイレらしきが見え、 目を凝らすと絵看板が見える。「もしかして」農道を辿ると確かに三ツ又沼ビオトープの案内板だった。
入間大橋の自転車道の案内図にも三ツ又沼ビオトープは載っていず、自転車道からの入り口にも案内板はなか った。当然ながらビオトープ(生物が住む生息空間)には不特定多数の来場は馴染まない。確実に所在地を確認して来るべきを怠っ た結果の迷走行だった。
里山に匿名の不特定多数が入り込んだら里山でなくなるのは自明の理で、ビオトープもまったく同じでもっと デリケートと再認識させられた。

冬景色の三ツ又沼ビオトープは山水画の世界に遊ぶようでした

広い駐車場から入ってすぐ左右に伸びた散策路を右に入るとクヌギ林の中の散策路に落葉が分厚く降り積って いた。踏みしめながら歩くとサクサクと心地よい音が響いた。
小鳥たちが左右の枯れたブッシュから慌てて飛び立っていく。木の枝にとまるもの反対側のブッシュに消える ものと様々だがとにかく素早い。近くに止まったのは又すぐに飛び立って何処かへ消える。
三ツ又沼の手前の農道に乗用車が1台止まっていたが人影はなかった。何処かで出会うかと思ったが2時間弱の 滞在時間中には人っ子一人会わなかった。
三ツ又沼には水鳥の姿はなく青く澄んだ水面は鏡のように静まり返っていた。
入口付近 落葉の遊歩道
入口付近 落葉が降り積もった遊歩道
三ツ又沼 幅の広い木道
水鳥の姿はなく鏡のように静まり返った三ツ又沼 木の間を縫うように設置された木道観察路
その先からの総延長600mという木道は大人2人が余裕を持ってすれ違えるくらいの歩きやすい観察路だった。
ここでも歩くにつれて小鳥が飛び上がったり、枯れ葦の中に隠れたりしたが、動くのは鳥達のみで葉を落とし た木々の枝やハチクそして枯葦までも澄んだ青空の下でそよとも動かず山水画の世界にいるようだった。
ブッシュの向こうに比較的大きな水面がみえる木道の縁に腰をかけて食べたお握りはたまらなく美味しかった。
総面積約13haという三ツ又沼ビオトープは全体的に木が多くそれも大きな古木が多かったような感じだった。 そして所々で植樹の案内もあり、一部木道の脇に薪を束ねて置いてあったのはなんとなく里山を連想させた。

錦乃原桜草園では地元有志の人達がヨシの枯草刈りの最中でした

錦乃原枯ヨシ刈り
14時45分頃の錦ヶ原桜草園は地元の人達がヨシ等の刈り取り作業の最中だった。
青葉園には15時30分頃到着。花屋さんで「松付きにしますか、松なしにしますか」と聞かれた。意味が分から ず問い直すと「この時期の特徴で仏事があったお客さんはめでたい松は嫌うから」といわれ一つ勉強した。
刈り取った枯葦を運搬するゴミ収集車もきていました
復路は昭和田圃から自転車道迂回路を戻ったが陽の落ちるのは早く、自身の影が長く伸び枯ヨシの上の方は夕 日に照らされ赤く輝いていた。
レッズグランド辺りの堤防上からは沈みかける夕日に次第に影絵の部分を広げる富士山が見られた。
夕日と富士
沈みかけた太陽の残光に次第に影の部分が多くなっていきます 16時34分
平成23年1月5日作成