名残の紅葉の塩原温泉で森林浴を楽しみました
26日から2泊3日で塩原温泉に行ってきた。初日は雨で、ホテルに直行した。
2日目は晴の予報だったが、朝広がっていた青空は次第に雲に覆われてしまい曇天の一日。塩原の紅葉はもう終わっていたが、
「やしおコース」を歩いて森林浴を楽しんだ。
箒川沿いの散策路を進み福渡不動吊橋を渡って対岸に行くと、山坂を上り下りしてハイキングコースらしくなった。終点
近くの箒川ダムの手前では名残の紅葉が美しく展開していた。
3日目は全長320mというもみじ谷大吊橋の景観を楽しみ、途中リンゴなどを買い求めて帰宅した。
普段どこにでもあるハキダメギクですが、今日はじっくり観察してみました
29日には途中で雨脚が強くなり引き返して、30日に青葉園に行った。朝は青空が広がったが次第に曇り空になってしまった
が雨にはならず、日曜日とあってツーリングが多く往路はほとんど見るべきものは無かった。
復路、西区三条町の田んぼ地帯に入ると農道の両脇にハキダメギクが群生していた。どこにでも見られる花だが見事で、
改めて観察してみた。
ハキダメギクは熱帯アメリカ原産の一年草で、大正時代中期には渡来していたと言われる。ハキダメギクというのは可哀想
な名前だが牧野博士が見つけた場所が悪かった。でも有機物が捨てられるような場所によく生育している好窒素性の植物の性質はよく表している。
キク科の植物は冠毛で種子を散布するものが多く、それぞれの冠毛に特徴があるが、ハキダメギクの冠毛も面白い。
一本の冠毛は白い鱗片状のものに覆われて先が細く尖り、縁は針状に細く裂ける。痩果に付いた多くの冠毛は細毛に覆われた
長さ約1.5oの黒い痩果を風に乗せて飛ばす。(左上の写真に今旅立とうとしている痩果が見られる)
冠毛とはタンポポ・アザミなどの果実の上端に生じる毛状の突起。萼(がく)が変形したもので、風を受けて飛び、
種子を散布するのに役立つ。(国語辞書)
詳細は花インデックスのハキダメギク参照。
アオツヅラフジに鮮やかなヒメエグリバの幼虫がたくさん付いていました
花径約3oのアオツヅラフジの花 | 特徴的なアオツヅラフジの核果 |
アオツヅラフジの黒く熟した実の近くの葉や蔓に、
黒い体に赤と黄色とが鮮やかな毛虫がいた。少なくとも4〜5匹はいるようだった。尺取虫のようなのもいて、何枚かシャッターを押した。
上の写真の幼虫は頭が下を向いているが、体の中ほどの疣足が退化して無いのがハッキリ分かる。これが
普通のイモムシのように真っ直ぐ歩くのではなく、シャクトリムシのように体を丸くする進み方の秘密のようだ。
帰ってアオツヅラフジの食草で検索するとチョウ目ヤガ科エグリバ類の蛾で、ヒメエグリバの幼虫とあった。
成虫にはお目にかかった事もないしエグリバ類というのも初耳だったが、翅がえぐれているのが名の由来という。写真で
見ると枯葉のような色と形で幼虫のような美しさは無い。
6〜10月に見られ、モモ、ナシ、カキなどの果実の液を吸う害虫という。
ヒメエグリバの成虫は
ヒメエグリバ・岐阜大学地学教室を参照。
ヒメアカタテハの幼虫の巣はまるで花の大きな蕾のようでした
ヒメエグリバの幼虫に続いてヒメアカタテハの幼虫にお目にかかったが、この幼虫は親の方がはるかにきれいだった。
イヌホウズキの大きな株につられて堤防のノリ面に降りると、新しく伸び出したヨモギが白い大きな花のようなものを付け
ていた。
よく見ると葉が裏返しになって擬宝珠のような形に上を向いている。自然現象にしてはチョットおかしい。何かが巣を作っ
ているのだろうか?と思い付近を見回すと他にもあった。
開けてみると中に小さな黒い毛虫がいた。調べてみるとヒメアカタテハの幼虫だった。まさに巣で、食草はヨモギ、
ハハコグサ、ゴボウなどのキク科やイラクサ科のカラムシなどという。
成虫は平地から山地の明るい草地や堤防に普通で、秋に多く見られるが、荒川ではツマグロヒョウモンの勢力が強い
ようだ。
上はツマグロヒョウモン♀2013年11月17日、右は♂2014年10月26日 |
ヒメアカタテハの後翅の縁は白でツマグロヒョウモンの後翅の縁には雌雄とも黒い縁取りがあるのが区別点。
平成26年12月17日作成