市民の手でゴルフ場予定地からサクラソウを移植したのはまぎれもない事実です
3月26日は「桜区のまちづくりを進める会」のシンポジウムで、短時間ながらサクラソウ自生地のPRをした。
その中で浦和ゴルフ倶楽部開設工事に先立って、1961年4月に市民の協力を得て敷地内のサクラソウを自生地に移植したと
いう記録の真偽を是非とも確かめたかった。
地元なので、集まった人の中にこの時に移植に参加した人がいるのではないかと、問いかけをしてみた。
なんと、終了後に青年団の一員として移植をしたというご婦人が現れた。この時は道場の青年団、婦人会に参加要請があったという。
移植は一日や二日の事ではなく、一ヶ月近くも掘り取ったサクラソウをザルで運んで自生地に移植したという。
移植した場所の詳細までは特定できなかったが、3〜4年前までバス停付近から俯瞰できたA区の真ん中あたりのサクラソウ群落に
違いない。あの辺りは一時耕作地となった所で移植箇所としても、作業の効率からも近くて合理性がある。
一般的にクローンの壽命は4〜50年と言われるが、移植後52〜3年で消えたというのはまさにその事をも証明していそうだ。
そして何より、市民の手でサクラソウの移植が行われたという事実は貴重だ。現状を変える事に拒否反応を示す主張が時
としてまかり通るが、過去に市民の手で特別天然記念物のサクラソウ自生地を守ったという事実は、今後の保護育成計画を多角的な面から検討し、対処
していく一助になるに違いない。
移植だけでなく、一ヶ月間限定で持ち帰りもよかったようです(2017年5月20日追記)
2017年4月25日に特別天然記念物石碑前でSさんを介して東久留米のTさんを紹介いただいた。
かなり以前に工事のために消滅する田島ケ原のサクラソウを掘り取り自由の時が一ヶ月間あったという。
その時に持ち帰って大事に育てているサクラソウの後裔をわけて頂いたのがこの鉢植えだ。
ズーッと株分けだけで増やしてきたので純粋な田島ケ原サクラソウだという。貴重な田島ケ原のサクラソウだ。
今年のサクラソウ自生地を守る会の現地活動は25日から始まりました
2016年の田島ケ原サクラソウ自生地を守る会の現地活動は3月25日(金)から始まった。3日目の今日もまだサクラソウは少ないし小さい。
アマナが全域に繁茂し、花開いているほかはノウルシが例の如く自生地全体に黄緑色の絨毯を敷き詰めている。
今のお客さんは大きなカメラを覗き続ける人や、自生地に始終来ているベテランの方達ばかりで開店休業の状況だ。我々もアチコチ
回って情報収集をしているしかない。
3月27日の午前中はサクラソウ自生地を守る会の当番だった。
以前にも午後から青葉園に行った事があったし、そのつもりでいたが、今年は体力が衰えたのだろうか20日の春分の日に墓参りして
いるのを口実に、道場の河川敷と塚本の入り口までで済ませてしまった。
道場の堤防外の辺りのノリ面には今年もトウダイグサが繁茂しています
河川敷に下りる坂路のノリ面には去年からトウダイグサが群生している。少し遅めだったが、若草色の花序や葉がかなりの広がりで
見られた。
道場の河川敷ではアメリカスミレサイシンが多くの花をつけ、ノウルシは言うまでも無く、ノカラマツが圧倒的に増えている。
ヒロハハナヤスリが群生していた所にもノカラマツが繁茂してヒロハハナヤスリはほとんど見られなかった。
無くなってしまったのかとがっかりしたが、ほかの植物が少ない、日当たりの良い所で群生していた。シムラニンジンも多くの若い
葉をつけていた。チョウジソウも元気に力強い葉を空に向かって伸ばしていた。
堤防外の耕作放棄地にはシムラニンジン、ヒロハハナヤスリ、ノカラマツが混生しています。
先日来気になっていたヨシを刈った跡地はハングライダーの練習場になっていました
再開発のためにヨシ原を刈り払ったのかと心配していたがどうやらそれは杞憂だったようだ。
今日はモーターハングライダーを操り空中散歩を楽しんでいた。少し音はするがこれなら自然破壊にはならないだろう。
地上では多くのツクシン坊やオトリコソウ、ヒメオドリコソウ、カキドオシなどの草花が見られた
カキドオシ | ヒメオドリコソウ |
平成28年5月29日作成