<バアソブ(婆ソブ)>

キキョウ科ツルニンジン属

学名(属名+種小名)Codonopsis ussuriensis

属名Codonopsisはcodon(鐘)+opsis(似る)の造語、花の形が釣鐘に似ることから。
種小名のussuriensisはシベリアのウスリー地方に産するの意
バアソブ 婆ソブ
撮影:左は09年7月11日、右は09年7月8日いずれも田島ヶ原サクラソウ自生地にて
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偽4輪生。質薄く裏面に白い短毛が多い 根・茎 根は紡錘形でヒゲ根が多い
花冠は径約2pで紫褐色をおびる事が多い 果 実 刮ハで種子は黒色で光沢がある
高さ 蔓は2mほどに伸びて他の草に巻きつく 花 期 7月〜9月
生育地 山麓や平地の林縁 分 布 日本全土
別 名
花言葉 懐の深い(大きな花冠)
渡 来 在来種 近似種ツルニンジン

和   名 ソブは木曾地方の方言でソバカスの意で、花冠の内側の紫褐色の斑点をおばあさんのソバカスに譬えたのが名の由来。
日本に自生する同属のツルニンジンはよく似て花冠が大きい事から別名をジイソブといわれる。
雑   記 キキョウ 科ツルニンジン属の日本に自生するのはツルニンジンとバアソブの2種しかなく、しかもよく似ている。
非常にまぎらわしく09年までは自生地でも曖昧だった。しかし東北大学出版会の 「日本の 植物種子図鑑」が決め手になりバアソブと同定された。
芽生えは毛の多い小さな葉が一面に広がりとても蔓植物 とは思えないが、観察してみると早く伸び出した蔓を他の葉全部で応援してどんどん成長させている。そしてからみつくものは目が 見えるように高い物に近づいていくのは全く不思議だ。
環境省レッドリスト絶滅危惧U類(VU)

11年5月15日作成

観察ノート

バアソブ蕾 バアソブ花冠
バアソブの蕾 09年6月25日 バアソブの花冠の中 09年7月18日
バアソブ花冠の長さ バアソブ花冠の径
花冠の長さは約2.5cmでしょうか 09年7月18日 花径は約2pです 09年7月18日