<ボタンヅル(牡丹蔓)>

キンポウゲ科センニンソウ属

学名(属名+種小名)Clematis apiifolia

属名のClematisはギリシャ語klema(若枝、つる、巻きひげ)の縮小形。種小名のapiifoliaはオランダミツバ属 の如き葉の意
ボタンヅル 牡丹蔓
撮影:10年9月1日、さいたま市桜区の河川敷にて
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1回3出複葉で荒い鋸歯がある 根・茎 茎が木化する落葉性のツル植物
花弁状の萼と多数の雄しべ、雌しべ 果 実 刮ハは卵形で長さ約4o
高さ 蔓性で他物に巻きつく 花 期 8月〜9月
生育地 落葉樹林などの林縁 分 布 本州、四国、九州
別 名 花言葉 2卵性のような(センニンソウによく似る)
渡 来 在来種 近似種センニンソウ

和   名 牡丹蔓の読んで字の如く葉が牡丹に似て、蔓性である事から
属名のclematisは園芸種のクレマチスでポピュラーだが、これにはセンニンソウ属のうち花が大きくて観賞価値の高いカザグルマや中 国原産のテッセンも含まれる。
雑   記 センニンソウ属の植物はハンショウヅル以外は萼が花弁状になり、雄しべ雌しべとも多数つく。そして花柄で巻きひげのように 他物にからみつく。
よく似た変種のコボタンヅルが本州中央部に分布して、2回3出複葉で果実が無毛なのが見分けのポイント と言われるが、中間型も多いようだ。
晩夏から初秋にかけてはセンニンソウの花が荒川河川敷を真っ白に彩るがよく似たボタンヅルには3〜4年 前に田舎の無人駅で出会っただけだった。それが自転車がパンクして回った路傍のブッシュに絡みついていた。アンラッキーがラッ キーを招いた典型だった。

10年9月21日作成

観察ノート

ボタンヅル ボタンヅル蕾
ボタンヅルの花糸は扁平です 丸い蕾がたくさん付いています