<ドクダミ(毒だみ)>

ドクダミ科ドクダミ属

学名(属名+種小名)Houttuynia cordata

属名Houttuyniaは18世紀のオランダの医師で博物学者ホッタインを記念した名。cordataは心臓形の意
ドクダミ 毒だみ
撮影:左の写真は08年5月28日南区別所の自宅近くの空地にて。右の写真は08年6月2日桜区田島ヶ原にて
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種小名の由来となる心臓形 根・茎 白い地下茎で群生。茎は黒紫色を帯びる
花被は無く雌しべ1雄しべ3だけで花を構成 果 実 ほぼ球形で裂けて種子を出す
高さ 20〜50p 花 期 6月〜7月
生育地 半陰地や湿地 分 布 本州、四国、九州
別 名 ジュウヤク(十薬) 花言葉 見かけによらない(真の力)
渡 来 在来種 近似種同じドクダミ科にハンゲショウ

和   名 毒や痛みに効く事からドクイタミと呼ばれたものが訛ってドクダミとなったとの説、毒を止めるまたは毒を矯めるが転訛し たとの説、匂いや生育地から毒草との誤解もされたようで毒を溜めるドクダメが変化した説もあるようだ。
別名の十薬は10 種もの多くの薬効があるから。各地で種々の呼び名がありその数は150種にも及ぶという。
雑   記 名前と生育地と匂いでこれほど損をしている植物も稀だ。
ドクダミという音感がよくない。ドクはすなわち毒で、ダミは濁声などの濁ったものを連想させる。そして生育地もよくない。家な どの周りでは北向きの日陰に生える。昔は便所の近くに群生していた。
匂いの正体匂いはデカノイルアセトアルデヒドで抗菌 作用もあるようだが人によってかなり感じ方が違う。それも生育地によっても違う。公園などの樹木の下に群生していると総苞の白 さとあいまって消毒臭さに似た清潔な匂いにも感じる。
そしてまた花も特異だ。白い4枚の花弁状のものは花穂を包んでいた総苞片で、 花は真中の花穂にたくさん集まっている。黄色く見えるのは葯で、白く3裂しているのが雌しべの柱頭だ。

08年6月3日作成、11年6月6日改訂

観察ノート

ドクダミ ドクダミの蕾
桜の木々の下でクリーンな感じです 07年6月12日東御苑 08年5月20日にはまだ一花も無く総て蕾でした 東御苑
八重のドクダミ 八重のドクダミ2輪
園芸種と言われる八重のドクダミ 10年6月22日さいたま市 八重のドクダミ2輪 11年6月5日さいたま市