<ヒメイワダレソウ(姫岩垂草)>

クマツヅラ科イワダレソウ属

学名(属名+種小名)Phyla(Lippia) canescens

属名のPhylaは;phyleまたはphylon(種族)の複数形、一つの苞葉内に多くの花が集まるからという。Lippia はイタリアの植物学者に因む
種小名のcanescensは灰白色の意で花の色からか
ヒメイワダレソウ 姫岩垂草
撮影:左は10年6月27日、右は10年6月20日同じさいたま市西区の田圃地帯にて
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葉は対生し縁には鋸歯がある 根・茎 茎は地を這いよく分枝する
小花が集まった散形花序は約1p 果 実 種子はできないと云うが枯姿は多く残る
高さ 地を這う茎から花茎を立てる。10〜20cm 花 期 5月〜8月
生育地 日当りのいいノリ面や畔 分 布 関東以南
別 名 リッピア 花言葉 末は博士か盗人か(繁殖力が旺盛)
渡 来 南米など原産で昭和初期に導入された 近似種イワダレソウ

和   名 姫岩垂草でランタナに似た小さな散形花序はイワダレソウの下から咲き上がっていく花穂より小さく、多く付く事から。 イワダレソウは海岸や川岸の砂浜や岩上に生え、茎がつる性で岩から垂れ下がる事も多いのが名の由来。
雑   記 埼玉県のホームページに行田市で農業用水路沿いの斜面にヒメイワダレソウの植え込みをしたとの記事があった。そして 「ヒメイワダレソウは繁殖力が強く、植えることで斜面の崩れ防止や雑草抑制につながります。また、小さな白い花を咲かせ るので私たちの目も楽しませてくれます。植え付け直後は、水やりや雑草管理が必要ですが、草刈りが不要となるため省力化 につながります。」といい事づくめだったが、10年後に万が一にも特定外来植物などに指定されていない事を願う。

10年7月11日作成

観察ノート

ヒメイワダレソウ ヒメイワダレソウの花茎
ヒメイワダレソウ花 ヒメイワダレソウの長い花茎