<ヒロハハナヤスリ(広葉花鑢)>

ハナヤスリ科ハナヤスリ属

学名(属名+種小名)Ophioglossum vulgatum

属名のOphioglossumはophio(蛇)+glossa(舌)で穂状の胞子嚢の形を例えたもの。種小名のvulgatumは広く分布す るの意
ヒロハハナヤスリ 広葉花鑢
撮影:左は09年4月29日荒川河川敷、右は10年3月27日田島ヶ原サクラソウ自生地にて
※上の写真はクリックすると大きくなります
長さ6〜12pの栄養葉と、胞子葉がある 根・茎 根茎はあまり発達せず短い円柱状
シダ植物なので花はなく胞子で繁殖する 果 実 シダ植物なので果実はない
高さ 10〜30p 花 期 3月〜5月
生育地 山地の林床や林縁、原野 分 布 北の地方に多く、温帯に広く分布
別 名 花言葉 茶目っ気のある(栄養葉、胞子葉とも独特)
渡 来 在来種 近似種コヒロハハナヤスリ

和   名 花鑢は文字通り胞子葉が棒の鑢に似る事から。
属名のOphioglossumはophio(蛇)+glossa(舌)で 穂状の胞子嚢の形を例えたものと言われるが4月中旬より 伸び始める胞子葉は将に言い得て妙だ。
上の2枚の写真は左が1ヶ月くらい遅いが、胞子葉の伸び方が著しい。
雑   記 3月初め頃小さな緑色の芽を出し始めるが、この頃は他の植物もまだ小さく等しく太陽の恵みをうけている。次第に周囲の植物 は大きくなるがヒロハノハナヤスリの栄養葉は大きくなっても12pくらいなのでどんどん追い越されてしまう。胞子葉は30p位には なるが、それも5月下旬ころには胞子を飛ばし終わり、夏には消えてしまうシダ植物。
田島ヶ原サクラソウ自生地には栄養葉が 長さ1〜6p、幅0.7〜3pのコヒロハハナヤスリ(フジハナヤスリ)も生育する。

11年2月23日作成

観察ノート

ヒロハハナヤスリとエキサイゼリ ヒロハハナヤスリとエキサイゼリ
荒川河川敷では準絶滅危惧(NT)のエキサイゼリとヒロハ ハナヤスリが同じ所に生えているのが見られました。面白い形のヒロハハナヤスリと小さな白い花のエキサイゼリは絶妙のコンビの ような気がしました 2010年5月5日