ツユクサ科イボクサ属
学名(属名+種小名)Aneilema keisaku
属名Aneilemaはaneu(無)+eilema(被苞)で、ツユクサ属の半月形の苞葉が無い事から
keisakuはシーボルトに
学んだ江戸時代末期の蘭学者二宮敬作が採集したのを記念して
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撮影:左の写真は09年9月20日、右の写真は10年9月18日いずれも荒川堤防付近の休耕田にて |
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葉 |
長さ3〜6cmで基部は鞘となって茎を巻く |
根・茎 |
茎は枝を分けて地を這い先端は立ち上がる |
花 |
花径約1.5pで白い花弁は先が淡紅色 |
果 実 |
約1pの刮ハが下向きにつく |
高さ |
20〜30p |
花 期 |
9月〜10月 |
生育地 |
水湿地に生え休耕田に多い |
分 布 |
本州、四国、九州、沖縄 |
別 名 |
イボトリグサ |
花言葉 |
生命力旺盛な(よく繁茂する) |
渡 来 |
在来種 |
近似種 | ツユクサ |
和 名 |
この草をしぼった汁をつけるとイボが取れると言われたのが名の由来というが、その真偽の程を試した事はない。現代の薬草の
本にはイボクサは登場しないので効用はなさそうだ。 |
雑 記 |
一つひとつの花は白い花弁の先が薄紫色や薄紅色に染まった上品な感じの一日花。晩秋の頃、休耕田いっぱいに茎や葉を赤く染めて
繁茂する風景にはたくましさも感じさせられる。 花は大きな薄紫の葯
を付けた雄しべ3本と小さな3本の仮雄しべとその中に多くの花糸に囲まれた雌しべがある。それを撮ろうと一時夢中になったがナカナカ
上手くは撮れなかった。
同じツユクサ科のツユクサは花粉を出す大きな雄しべ2本はあまり目立たず、
稔性の無い小さな4本の雄しべの黄色が虫を引き寄せるというが、イボクサの短い3本の仮雄しべはそう目立つとは思えない。いずれ
にしても正確な両者の役割は分かっていないようだ。 |
12年6月12日作成
観察ノート
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イボクサは紫の葯の花粉を出す雄しべ3本があります |
イボクサの花2輪が並んでいました 2012年9月27日 |