<イタドリ(虎杖)>

タデ科タデ属

学名(属名+種小名)Polygonum cuspidatum

属名のPolygonumはPolys(多い)+gonu(膝、節)で茎に多くの膨らんだ節がある事から。種小名のcuspidatumは 先の急に尖るの意で葉の形からか
イタドリ 虎杖
撮影:左は09年9月23日、右は08年9月23日いずれもさいたま市桜区の旧志木街道にて
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長さ5〜15pで先は尖り、基部は切形 根・茎 茎は中空でしゅう酸を含み酸っぱい
雌雄異株。花は白色まれに淡紅色 果 実 細い卵形で翼状の萼に包まれる
高さ 50〜150cmm 花 期 8月〜11月
生育地 山野や土手や撹乱地 分 布 日本全土
別 名 スカンポ、スイバ、疼取(いたどり) 花言葉 見かけによらない(実が花のよう)
渡 来 在来種 近似種オオイタドリ、オンタデ

和   名 若葉を揉んで貼り付けると痛みが取れるので痛み取りといわれたのが訛ってイタドリになったという。虎杖は若い茎には 赤い節が多くつき、それが虎の文様に見え丈夫な茎は杖になりそうだからが由来といわれる。中国名。
茎は蓚酸を含み酸っぱいが食 べられ、私も子供のころ皮をむいて食べた記憶がある。それが別名のスカンポ、スイバの由来。
雑   記 崩壊地などの撹乱地にいち早く芽を出し赤い若葉を立てることの多い先駆植物の多年草で全国に普通にある。
雌雄異株 で雄花は雄しべが長く飛び出しているが、何日かで落花する。雌花は柱頭が3裂し結実すると翼状の宿存萼に包まれ、花が咲いて いるように見え、風によって散布される。
属名ポリゴヌム(Polygonum)を広義にとれば日本には60種がある事になるが、こ れを数属から10属あまりに分ける見解もある。その場合は狭義のポリゴヌムはミチヤナギの仲間だけを指す。(野草図鑑)という が、イタドリの主な属名表記は下記のようだ。
Fallopia(ソバカズラ属) japonica 新牧野日本植物図鑑(但しPolygonum cuspidatumも併記)、ウィキペディア
Reynoutria(イタドリ属) japonica 日本の野生植物、世界文化生物大図鑑
Polygonum(タデ属) cuspidatum 検索入門・野草図鑑、野草の名前

09年11月19日改訂

イタドリ雄花 イタドリ雌花
イタドリの雄花(雄しべが多数飛び出している) イタドリの雌花(3裂している柱頭が見えます)
イタドリの白い痩果 イタドリの赤い痩果
イタドリの白い翼のある痩果 イタドリの赤い翼のある痩果は花よりきれい