<カワラニンジン(河原人参)>

キク科ヨモギ属

学名(属名+種小名)Artemisia apiacea

属名のArtemisiaはギリシャ神話の純潔の女神Artemis(Diana)に因む。古来いくつかの薬効が知られている。
種小名のapiaceaはオランダミツバ属のような
カワラニンジン 河原人参
撮影:左は10年8月21日、右は10年8月13日さいたま市西区の盛土堤防にて
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質は薄く2回羽状に裂ける 根・茎 茎はよく分枝しツリー状になる
花径5oくらいで下向きにつき全て筒状花 果 実 痩果は長さ約1mm
高さ 大きいのは2m近くになる 花 期 8月〜9月
生育地 河原や荒地 分 布 本州、四国、九州
別 名 花言葉 親分肌の(薬効がある)
渡 来 古い時代に中国から渡来種 近似種クソニンジン

和   名 河原人参で河原に生え葉が人参に似る事から。
よく似たクソニンジンは悪臭(現代人にはそう感じられない)があり、 葉が数回羽状に裂けて頭花が1.5mmと小さい違いがあるという。
雑   記 10年には土屋築堤の工事道路沿いに群生し、昭和の盛土堤防にもアチコチで見られた。
そばに行くとブーンブーンと羽音 がアチコチから聞こえ、よく見るとミツバチがたくさん来ていた。ヨモギ属の特徴で花は下向きに付く風媒花で花粉が多く、 どのミツバチも脚の花粉籠に黄色い花粉団子を作っていた。花粉団子は幼虫の餌やローヤルゼリーの原料にするため巣に持ち帰ると いう。
9月上旬頃から黄色かった筒状花が褐色に変化しはじめた。 痩果に変わり始めたらしい。
薬用植物として古い時代に中国から渡来。埼玉では絶滅危惧TB類(EN)に記載されていたが、2011年の再改定ではリストから削除された。ENでは20種が見直しにより削除されたとの事だ。

10年9月21日作成

観察ノート

河原人参に蜂 花粉団子
花は下向きなので花粉を集めるのも大変 両脚に付いている黄色が花粉団子
河原人参09.22
実をつけて総苞が枯れ始めている 10年9月22日