要注意外来生物 <キクイモ(菊芋)>

キク科ヒマワリ属

学名(属名+種小名)Helianthus tuberosus

属名のHelianthusはhelios(太陽)+anthos(花)で太陽の花の意。頭花の形容と日に向いて開くことから
種小名のtuberosus塊茎のあるの意
キクイモ 菊芋
撮影:左は08年9月24日桜区の荒川土手、右は08年9月6日桜区田島ヶ原サクラソウ自生地にて
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短い剛毛がありざらつく。3脈が目立つ 根・茎 根の先に塊茎が付き茎には剛毛がある
花径6〜8pで1列の舌状花、総苞片は披針形 果 実 痩果は円筒形で長さ約7o
高さ 1〜3m 花 期 8月〜10月
生育地 日当たりのいい野原や路傍、土手など 分 布 日本全土
別 名 花言葉 派手好きな(高い茎の先に大きな花をつける)
渡 来北アメリカ原産の帰化植物近似種 キクイモモドキ、イヌキクイモ

和   名 菊芋で、読んで字の如く地下に芋ができる菊だから。
戦時中の食糧難の時代には栽培が奨励され、塊茎を食用にした がうまくはないという。イヌリンを含むので甘くて、みそ漬けにしたり飼料用として栽培もされている。
雑   記 牧野富太郎は、1859(安政6)年イギリス駐日総領事として来日したR.Alcockが伝来して江戸高輪の東禅寺内に培養し、安藤 信正に栽培を勧めたのが始まりという(日本の帰化植物)
キクイモモドキは基部で分枝し株立ちとなり、 花は長い花柄の先に散房状に多数つく。筒状花も黄色で花床は半球形に盛り上がる。キクイモに似ているが塊茎ができないのが名 の由来という。明治の中頃観賞用として渡来。
イヌキクイモは茎に毛が無く、塊茎はやや小さく凹凸が少 ないが、日本のものはキクイモに含められるものではないかと考えられる(日本の帰化植物)

09年9月2日改訂

観察ノート

キクイモ キクイモ
舌状花は長さ3〜5cm、筒状花の葯は褐色 02年9月11日 戸田道満の河川敷夕景