ユリ科(APG分類ではキジカクシ科)ギボウシ属
学名(属名+種小名)Hosta albo-marginata
属名は19世紀初めのオーストリアの医者の名に因む。種小名は白い縁取りのあるとの意味だが、フクリンギボウシという園芸品種につけられたものを、同種である事が分かった野生種にも同じ種小名を用いた。
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撮影:左は08年8月2日、右は08年7月26日いずれも田島ヶ原サクラソウ自生地にて |
※上の写真はクリックすると大きくなります |
葉 |
光沢は無く表面の脈は凹む |
根・茎 |
根茎は横に這う |
花 |
淡紫色で内側に濃紫色の脈がある |
果 実 |
種子には翼があり風に散布される |
高さ |
30〜60p |
花 期 |
7月〜9月 |
生育地 |
湿原や林縁 |
分 布 |
日本全土 |
別 名 |
ウルイ(ギボウシ共通) |
花言葉 |
気持の穏やかな(下向きの花冠) |
渡 来 |
在来種 |
近似種 | オオバギボウシ |
和 名 |
花の蕾の形が橋の欄干の擬宝珠に似ているからとの説と葱坊主に似ているからとの説あり。宝珠とは頭部がとがり、その左右両側から火炎が燃え上がっている状態にかたどった玉。願い事がかなうとの言い伝えがあり橋の安全を祈って取り付けたのが擬宝珠といわれた。 ギボウシ類の若葉は食用となり、ゆでれば淡白でクセがまったく無いという。葉面がウリの皮を思わせる濃緑色から瓜菜(ウリナ)が転じて別名のウルイになったといわれる。 |
雑 記 |
花の蜜は花筒の奥にあるので吸蜜できるのはマルハナバチに限られるという。雌しべは雄しべより長く伸びて同花受粉を避け、両シベとも先端が上向きに曲がり、訪花したマルハナバチのお腹に必ずつくようになっているというのも驚きです。
花は一日花。その実証を含めてこの花の詳細が石川の植物のコバギボウシのページに載っているので参照下さい。 |
08年8月6日作成
観察ノート
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なかには上をむいている元気な花もあります。蕾はギボシにそっくりです |
花筒に穴を開けて蜜を盗むクマバチ(クリックすると拡大できます) |