<ミツバツチグリ(三葉土栗)>

バラ科キジムシロ属

学名(属名+種小名)Potentilla freyniana

属名のPotentillaはpotens(強力)の縮小形でこの属の1種に強い薬効があった事から
種小名のfreynianaは オーストリアの植物学者J.F.フレインの意
ヒロハハナヤスリ 広葉花鑢
撮影:左は10年4月13日、右は09年4月5日田島ヶ原サクラソウ自生地にて
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3小葉は鋸歯があり質はやや薄く下面は淡色 根・茎 肥大した硬い根茎があり、匐枝を出す
花径1〜1.5pの黄色の5弁花でシベは多数 果 実 粒状の多数の痩果が萼に包まれる
高さ 15〜30pの多年草 花 期 4月〜5月
生育地 野原や畔など日当りのよい場所 分 布 日本全土
別 名 花言葉 可能性を秘めた
渡 来 在来種 近似種キジムシロ、ツルキンバイ

和   名 根は皮をむくと生のままで食べられる西日本以西に見られるツチグリに似て葉が3小葉である事から。但しミツバツチグリの 根茎は硬くて食べられないという。
キノコのツチグリには無関係のようだが、 萼に包まれ副萼片が開いた蕾や偽果の形はそっくりに思えるがどうだろう。
雑   記 春のこの時期には似た様な黄色の5弁花が多く見られる。同じキジムシロ属では小葉の数とか毛や匐枝の有無が見分けのポイン トになる。
よく見かけるヘビイチゴ属は日本にはヘビイチゴとヤブヘビイチゴの2種だけだが、同じように萼片の外側に副萼片 がある。但しヘビイチゴ属は副萼片が大きく先に数個の鋸歯がある事と、いわゆるイチゴ状の赤い偽果をつける違いがある。
サクラソウ自生地では毎年4月中旬頃にD区でミツバツチグリの黄色い群生が見られる。

11年2月24日作成

観察ノート

ミツバツチグリの群生 ミツバツチグリの花
桜の花も健在のミツバツチグリの群生する自生地風景 10年4月11日 花は普通5弁ですが6弁花もありました 10年4月13日