<ミヤコグサ(都草)>

マメ科ミヤコグサ属

学名(属名+種小名)Lotus corniculatus var.japonicus

属名のLotusはギリシャ古語の植物名lotosより。種小名のcorniculatusは角のあるの意
ミヤコグサ 都草
撮影:左は10年5月27日西区の荒川堤防、右は09年10月14日妙高高原にて
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一対の側葉と先端の3小葉からなる複葉 根・茎 根から多くの茎を横に出し蔓状に伸びる
花径1.5pくらいの典型的蝶形花 果 実 長さ23.5pの豆果は熟すと2裂する
高さ 茎が地を這い横に伸びる 花 期 5月〜10月
生育地 野原や道端、海岸などに生える多年草 分 布 日本全土
別 名 エボシグサ(烏帽子草)、コガネバナ(黄金花) 花言葉 おしゃれな(花の黄色が鮮やか)
渡 来 在来種 近似種セイヨウミヤコグサ

和   名 「昔この草が京都大仏の前、耳塚のあたりに多かったので、この名がついたのであろう」(新牧野日本植物図鑑)を支持 する説が一般的だが、山と渓谷社の「野草の名前」は昔、脈根草という薬草名でも呼ばれていたのが訛ったものと思うと書いて いる。
別名のエボシグサは花の形からで、花の色からが黄金花
雑   記 戦後渡来したセイヨウミヤコグサは花序の花数が多く、葉や茎に白毛があり、萼裂片が萼筒より短いのがミヤコグサとの相 違点で、在来のミヤコグサの母種でもある。
マメ科の花は蝶形花と呼ばれ旗弁、翼弁、舟弁(竜骨弁)の5枚の花弁がある。旗弁は虫を呼ぶ目印とな り翼弁と舟弁でシベを包みこむ。ミヤコグサの舟弁は上を向いて先が尖り小さな穴から花粉を出すと云う。 集約雄蕊もマメ科の特徴。

10年6月3日作成

観察ノート

ミヤコグサ ミヤコグサ萼片
苞葉の上に3個の花がついています ミヤコグサの萼片は萼筒より長い
ミヤコグサ舟弁
真中の上を向いて角のように尖っているのが舟弁