<ニガクサ(苦草)>

シソ科ニガクサ属

学名(属名+種小名)Teucrium japonicum

属名はDioscoridesによってこの属と近縁の植物につけられた名teucrionに由来し、英雄Teukrosをたたえたもの
ニガクサ 苦草
撮影:左の写真は05年7月31日 右は05年7月17日いずれも桜区道場5丁目にて 
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対生、不揃いの鋸歯があり、長さ5〜10cm 根・茎 茎は四角柱で、地下に細長い匐枝を出す
花冠は淡紅色で長さ10〜12o、下唇は3裂 果 実 果実は分果で長さ約1.5o
高さ 30〜70p 花 期 7月〜9月
生育地 やや湿り気のある明るい所に生える多年草 分 布 北海道から琉球、朝鮮に分布
別 名 花言葉 ユーモアのある(雄しべ雌しべが面白い)
渡 来在来種近似種

和   名 「日本名は苦草の意味であるが、この植物の茎や葉は苦くない。したがって名前の由来は不明」(牧野新日本植物大図鑑)
雑   記 花冠は淡紅色で唇形。下唇は3裂し中央の裂片が舌状に大きく伸び、残りの2片は根元の左右に小さくつき、2裂した小さい上唇がその上にある。そして雄しべ4と雌しべは外へ長く突き出ている。遠目には地味だが一つひとつの花はよく見るとアンバランスで面白い。また蕾にヒゲブトグンバイの幼虫が寄生して白く膨れ虫こぶになりやすいという。
08年7月20日前後には昭和水田地帯のアチコチに群生していたが、日当りのいい自転車道脇の花穂が大きく花も多かった。

06年10月19日作成 07年10月8日改訂 08年7月24日追記

観察ノート

雄しべ4本と先が2裂した雌しべが長く伸び出している  花は下唇だけが大きく虫こぶも見えます 08年7月21日
ニガクサ花冠 ニガクサ
前年からの大株 06年7月22日桜区道場5丁目農道脇 大きな花穂です 08年7月22日昭和水田自転車道脇
ニガクサ ニガクサ