<ニワゼキショウ(庭石菖)>

アヤメ科ニワゼキショウ属

学名(属名+種小名)Sisyrinchium atlanticum

属名はもとイリス属に用いられた名。「ブタの鼻」の意だとの説があるという。種小名は大西洋の意
ニワゼキショウ 庭石菖
撮影:10年5月21日さいたま市桜区田島ヶ原にて
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葉は細く2列に根生、単面葉 根・茎 細いひげ根を密生し、茎は扁平
花径1.5p1対の苞葉から数個の一日花がつく 果 実 球形で径3oほどの刮ハ
高さ 10〜20p 花 期 5月〜6月
生育地 日当りのいい芝地や砂地に生える多年草 分 布 小石川植物園から逸出し各地で野生化
別 名 Eastern blue-eyed grass(英) 花言葉 山椒は小粒でピリリと辛い(小形の一日花)
渡 来 北アメリカ原産で明治20年頃渡来 近似種オオニワゼキショウ

和   名 葉が2列に束生し線形なのがサトイモ科のセキショウに似て、庭に生えるので庭石菖。名の由来の葉は単面葉(剣状葉) と云われ葉の裏側だけが表に出る。アヤメ科の一つの特徴とも云われる。
俗にナンキンアヤメとも言ったらしいが、これだ と問題なくアヤメ科の植物と分かり易い。
雑   記 花は小さいが花被片はほぼ同形で6枚あり、一見するとユリ科と思う。でもユリ科のほとんどが雄しべ6で、雌しべの先は裂 けない。そして子房が上位に対してニワゼキショウは 雄しべが3で、雌しべの柱頭は3裂する。そして子房は下位 とアヤメ科の特徴をハッキリと持つ。そして単面葉なのもアヤメ科の証拠という。
オオニワゼキショウは草 丈が高く葉も広いが、花は小さいのが奇妙だ。

10年6月1日改訂

観察ノート

ニワゼキショウ赤花 ニワゼキショウ白花
赤花ニワゼキショウの株 02年5月14日浮間荒川土手 白花ニワゼキショウの株 02年5月14日浮間荒川土手
ニワゼキショウの株 ニワゼキショウの枯花
葉は裏面のみが表に出る単面葉 03年5月9日浮間土手 個々の花弁が丸まって面白い形の枯姿