<オオマツヨイグサ(大待宵草)>

アカバナ科マツヨイグサ属

学名(属名+種小名)Oenothera erythrosepala

属名はoinos(酒)+thera(飲む)で花が後に赤くなる事から生まれた名に違いない(野草図鑑)
種小名のerythrosepalaは赤い萼の意
オオマツヨイグサ 大待宵草
撮影:左は08年7月20日19時40分、右は08年7月21日4時55分いずれも南区田島にて
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茎葉は無柄、鋸歯はまばら、表面凸凹あり 根・茎 茎は硬い毛が多く基部は赤い剛毛
花径は約6〜10p、 果 実 刮ハは長さ2p、熟すと4裂する
高さ 100〜150p 花 期 7月〜9月
生育地 路傍、川原、空地等 分 布 北海道〜九州
別 名 月見草 花言葉 秘めた情熱(ほのかな恋も別名からか)
渡 来 北米原産で欧州で園芸化され明治初年渡来 近似種メマツヨイグサ、ノハラマツヨイグサ

和   名 マツヨイグサ(待宵草)は文字通り宵を待って咲く事から。江戸時代末に渡来した待宵草より花が大きい事から大待宵草。
太宰治の「富士には月見草がよく似合う」の月見草は大待宵草と言われる。植物学での月見草は白い花で待宵草と同時期に渡来したといわれるが、現在では栽培種以外にはないという。
雑   記 マツヨイグサ属すべての種類約80種がアメリカ大陸に分布し、そのうち日本には14種が帰化している(世界文化生物大図鑑)
08年7月20日には19時50分になってあたりは暗くなっているにも拘らず、同じような所の雌待宵草は一花も咲いていなかったが、大待宵草はほとんどが咲いていた。その分翌朝は早く萎んでいたようだ。
待宵草全般に長い花柄があるように見えるが、これは子房を繋ぐ萼筒(花托筒)で花は無柄。その証拠には蜜は筒の奥にあり口吻の長いスズメガなどでないと吸蜜できない。
※20世紀の初めオランダのド・フリースが「突然変異説」をとなえたもととなる実験に使われた植物としても有名。

08年7月29日改訂

観察ノート

オオマツヨイグサ
花弁は萎んでも赤くならない。蕾は多くつき咲き継いでいきます