<オニノゲシ(鬼野罌粟)>

キク科ノゲシ属

学名(属名+種小名)Sonchus asper

属名のSonchusは植物学の祖と呼ばれるTheophrastusの用いたギリシャ古名sonchosより。種小名のasperはざらざらしたの意
オニノゲシ 鬼野罌粟
撮影:左は10年11月3日、右は15年11月13日いずれもさいたま市の荒川河川敷にて 
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葉は濃い緑色で光沢がある。鋸歯の先はトゲ状で触ると痛い 根・茎 茎は中空で多くの稜があり高さは0.5〜1mになる
頭花は花径約2pで舌状花が80個以上ある花径約1cmの淡黄色で萼と同長 果 実 痩果には嘴は無く縦の脈がある
高さ 約0.5〜1mになる 花 期 4月〜10月
生育地 道端や荒地に生える2年草 分 布 ヨーロッパ原産で明治時代に渡来
別 名
花言葉
渡 来1888年小石川で発見近似種 ノゲシ

和   名 有史以前に中国を経て日本に入ったといわれるノゲシに似て、大形で鋸歯の先の刺が鋭いことから鬼が冠され鬼野罌粟。 ノゲシは葉がケシに似る事によるだけでケシ科とは無関係。属名のSonchusはギリシャ時代にノゲシ類やアザミの仲間の名だった のがローマに伝わり後に学名に使われるようになったという。ケシの漢字表記の罌粟と芥子には意味の相違は無いようだ。
雑   記 2020年12月07日の昼下がりの自生地はとても大雪とは思えない暖かさだった。北側の横堤でシロバナタンポポの花を探して みたが、大きな冠毛が見られたが花は半開きが2輪だけだった。でもアチコチにオニノゲシやオオジシバリの黄色い花やイヌホオ ズキが見られた。通常オニノゲシは荒々しい感じで葉にも刺があり近づきがたい感じだがこの時の印象は何となく親しみやすか った。結構花期は長い花だがやはり12月に咲いているのは嬉しかった。

20年12月13日作成

オニノゲシのロゼット オニノゲシの紅葉
オニノゲシのロゼット 07年2月13日荒川河川敷にて オニノゲシの紅葉 08年11月26日荒川河川敷にて