要注意外来植物 <セイタカアワダチソウ(背高泡立草)>

キク科アキノキリンソウ属

学名(属名+種小名)Solidago altissima

属名のSolidagoはラテン語のsolido(健康にする)に由来。この属の植物が傷を治すとの評判による。種小名の altissimaはもっとも背の高いの意
セイタカアワダチソウ 背高泡立草
撮影:左は08年10月15日、右は08年10月28日西区の荒川堤防付近にて
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長楕円形で先端が尖る。厚くてざらつく 根・茎 短毛を密生してざらつく。紫褐色で直立する
円錐花序に約6mmの頭花を上側に付ける 果 実 稜のある円柱形の痩果は微小
高さ 100〜250p 花 期 10月〜11月
生育地 堤防、荒地や路傍などに生える多年草 分 布 北海道〜沖縄
別 名 セイタカアキノキリンソウ、ヘイザンソウ 花言葉 唯我独尊(他の植物を駆逐して広がる)
渡 来 北アメリカ原産で明治時代に渡来 近似種 アキノキリンソウ

和   名 背高泡立草でアキノキリンソウ属の中でも際立って草丈が高く、黄色い小さな花が密集して咲く様はまるで泡立ちしている ように見えるのが名の由来。
別名のセイタカアキノキリンソウも同じ。ヘイザンソウは閉山草で日本国内に急激に広まった時 期が炭鉱の閉山の時期と重なったため。同じような理由でベトナム草とも呼ばれたようだ。
雑   記 北アメリカ原産の多年草で明治時代に観賞用に導入されたのが第2次大戦後各地の荒地に猛烈な勢いで広がった。地下茎を伸ば して栄養繁殖し、根から他の植物の発育を抑制する物質を分泌すると騒がれた事もある。花粉症の原因植物の一つとも云われたが、 虫媒花で花粉の飛散は殆ど無い。
花が少ない時期に多 くの花を咲かせる植物として養蜂業者には貴重な花のようだが、駆逐すべき特定外来生物の一歩手前の要注意外来生物に指定さ れている。

10年11月17日復活

観察ノート

セイタカアワダチソウに蜂 セイタカアワダチソウ
左はよく見るとセイタカアワダチソウに蜜蜂が4匹来ています。右は2002年10月14日、戸田での群生
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荒川の河川敷を覆い尽くす背高泡立草 花後の冠毛の姿
上江橋から望む河川敷に広がる背高泡立草 08年10月22日 花後の冠毛に覆われたセイタカアワダチソウ 08年11月26日