撮影:左は2011年5月27日、右は2014年1月19日いずれもさいたま市桜区緑道橋たもとにて | |
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葉 | 葉は互生し大形の2〜3回羽状複葉 | 根・茎 | 樹皮は黒褐色で縦に不規則に裂け、枝は太く傘状に広がり端正な樹形になる |
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花 | 複集散花序に淡紫色の小さな花を開く | 果 実 | 果実は核果で長さ約1.7ミリの楕円形 |
高さ | 高さ5〜15mになる落葉高木 | 花 期 | 5〜6月 |
生育地 | 伊豆半島以西の暖地に自生する。公園樹、街路樹などに植えられる | 分 布 | 自生は暖地だが各地に植栽される |
別 名 | オウチ(楝)、アフチ | 花言葉 | |
渡 来 | 近似種 | センダン属は東アジアとオーストラリアに約10種 |
和 名 | 栴檀の名の由来をたどっていくと曖昧模糊として訳が分からない。簡単に言うと香木のビャクダンの異名という。原産地のインドではチャンダナと呼ばれ
中国に渡ってチャンタンとなり、「栴檀」の字があてられたという。和名のセンダンとは何の関係もなく、日本で栴檀をセンダンに誤用しただけだという。
センダンの語源としては深津正は「木の名の由来」で山本章夫のセンダマ(千珠)、自身のセンダンゴ(千団子)説を当てている。 前述の如く栴檀はセンダンとは 関係がなく「栴檀は双葉より芳し」の栴檀はビャクダンなのは当然だ。センダンは万葉の昔から親しまれ「あうち」の古名で万葉集には4首ある。 妹が見し楝(アフチ)の花は散りぬべし我が泣く涙いまだ干(ひ)なくに 山上憶良(巻五 798) 鎌倉以降は獄門の木とも言われた。 |
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雑 記 | センダンの木は荒川方面に行く時には必ず通る新大宮バイパスに掛けられた秋ヶ瀬緑道橋の両側に植栽されている。殆どの木の実が食べ尽された後も最後ま
で多くの実を付けている非常に印象的な木だ。この果実は11月過ぎに黄褐色に熟す1.5ミリくらいの核果でとにかく数が多く、葉が落ちても梢に満艦飾に残って
いる。果実は駆虫剤にも使われる薬用植物だが、果肉は少ない。サポニンを多く含むため人や犬が食べると食中毒を起こすという。 5月頃の花の季節には 本年枝の基部の葉腋から長さ15pくらいの集散花序を出し薄紫の小さな花を付ける。 |
2020年12月4日作成
センダンの盛り上がるような花の多さ 2011年5月27日 | 年の瀬になっても残っているセンダンの果実 2014年12月27日 |
平たい球形の冬芽。葉痕はT字形 2015年2月7日 | 花にはアゲハチョウが多く飛来する 2011年5月22日 |