<スイバ(酸葉)>

タデ科ギシギシ属

学名(属名+種小名)Rumex acetosa

属名Rumexは一種の槍でスイバの葉形をたとえたものという。acetosaは酸っぱいの意
スイバ 酸葉
撮影:左は12年5月9日、右は08年5月7日いづれも荒川左岸河川敷にて
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葉身の基部は矢尻形。茎葉は茎を抱く 根・茎 直立し先端に多くの小さな花の花穂をつける
風媒花で雄株は多量の花粉を飛ばす 果 実 円い団扇のような花被が果実を包む
高さ 30〜100p 花 期 5月〜6月(特に土手では早い時期)
生育地 野原や土手などの人里 分 布 日本全土
別 名 スカンポ(酸模) 花言葉 男は男らしく女は女らしい(雌雄異株)
渡 来 在来種 近似種ギシギシ

和   名 茎や葉にシュウ酸を含み食べると酸味があるのが名の由来。別名のスカンポは同じタデ科のイタドリも酸味をおび食べられスカンポの別名がある。しかしどちらが本家なのかは不明のようだ。
雑   記 典型的な風媒花で雄株、雌株そして果実をつけた株がハッキリ分かり、葯をつけた雄株をゆすると多量の花粉が飛ぶのがよく分かる。
高等植物で最初に性染色体が発見された植物という。
北原白秋作詞の「酸模(スカンポ)の咲く頃」の「土手の酸模ジャワサラサ 昼は蛍がねんねする ・・・」のジャワサラサは名言だ。さすが発想の豊かさに脱帽だ。
人里の植物を実感する典型的な植物。堤防の第1回目の除草は5月中旬だがスイバはそれを知ってか当然の如く初旬には実をつけて次世代に引き継いでいる。やっぱり高等植物なのだろう。
ベニシジミの食草。

08年6月10日作成 12年5月11日改訂

観察ノート

スイバのロゼット スイバの芽生え
赤外線を防ぐため赤色になるという 08年12月27日 スイバの芽生え 10年2月23日
スイバの若い株 スイバの柱頭
スイバの若い株 10年3月11日 スイバの柱頭は房状で花粉を受け易い 10年3月11日