<トウバナ(搭花)>

シソ科トウバナ属

学名(属名+種小名)Clinopodium gracile

属名はcline(床)+podion(小足)の造語で種小名は「細長い」とか「繊細な」との意味
トウバナ 塔花
撮影:06年6月27日 小石川植物園の落葉樹林地区 
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対生。6〜10mmの柄があり、縁に鋸歯あり根・茎茎は四角柱で、基部で枝分かれし地面を這う
淡紅紫色の5〜6oの小さな唇形花を輪生果 実
高さ10〜30p花 期5月〜8月
生育地やや湿った所に生える多年草分 布本州〜沖縄に分布。朝鮮半島、中国等にも
別 名
花言葉人間味のある(よく見ると精巧な事から)
渡 来在来種近似種イヌトウバナ、ヤマトウバナ、ミヤマトウバナ

和   名花が輪生状につく様を五重塔などの仏搭に見立てたもの。命名者の豊かな発想には脱帽。
雑   記小石川植物園の落葉樹林の林床にオオバコの花が咲いていたので、撮ろうとしゃがみ込んだら小さな淡紅紫色の花が目に ついた。立っていたままでは見逃していただろう程小さな花だし、草だった。
知って納得の名前だが、同定する段階ではあまりに違いすぎる大きさに、 しばらくは図鑑を調べても見逃してしまった。

06年9月19日作成 07年10月8日改訂

観察ノート

トウバナ
自然観察園を出て野川公園を散歩中にフト足元を見ると塔花が群生していました。 07年6月16日野川公園