撮影:左は09年6月27日さいたま市西区の農道、右は11年7月4日赤羽自然観察園にて | |
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葉 | 根元に集まり、幅は約2.5pで硬い | 根・茎 | 根は塊根となり、花茎は葉の間から伸び出す |
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花 | 野萱草より大きく半八重咲きで花径約10p | 果 実 | 花粉は粒がバラバラで不稔(結実しない)性 |
高さ | 70〜100p | 花 期 | 7月〜8月 |
生育地 | 堤防や農道のやや乾いた所 | 分 布 | 北海道、本州、四国、九州 |
別 名 | ワスレグサ、忘憂草 | 花言葉 | 変幻自在な(雄しべが花弁化する) |
渡 来 | 在来種 | 近似種 | ノカンゾウ、ハマカンゾウ |
和 名 | 藪萱草は母種の中国原産のホンカンゾウに似て藪に生えるからという。 萱草は中国では別名忘憂草といい、この草の新芽 や薬用にもなる蕾を乾燥させた金針菜(きんしんさい)を食べると憂いや悲しみを忘れられという。日本での別名ワスレグサ(忘れ草)はこの中国 の故事からきているようだ。 |
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雑 記 | 属名のHemerocallisは「一日の美しさ」という意味でこの属の花が一日花を表している。園芸種のヘメロカリスは属名を日本語読
みしたものだ。 花は花径10pくらいでノカンゾウより大きく花筒は短い。雄しべや雌しべまでが花弁化した半八重咲きで、3倍体 なので結実しない。 7月前半には見沼代用水西縁1.5kmの土手にヤブカンゾウが一面に咲いている。水路沿いに下流まで断続的に群生しているが 見事なまでにヤブカンゾウだけだ。荒川河川敷ではほとんどがノカンゾウでたまにヤブカンゾウが見られるが、生育環境の違いとして も不思議なくらいだった。 3倍体 染色体のセットが3組ある個体。3n。染色体が奇数組なので、不稔性(結実しない)であることが多い。普通個体 (二倍体、2n)に比べ株が大きくなり、それとともに花の大きさや花弁の厚さも増大する。 |
12年6月17日作成
若葉は美味しい山菜と言われます 09年3月8日 | 手前の花は雌しべも花弁化しているようです |