大空に雄大にそびえたムクロジが、 総ての葉を落した枝に実だけをつけていました。この種子は羽根突きの玉に使われます。
茶色の落葉に覆われた雑木林の中に赤い実をつけた ヤブコウジが緑の葉を広げていました。
針金で作ったような枝先に、同じ無機質の色の花の形 をつけたカリガネソウが雑木林の小道にたくさんありました。でも表示があればこそでした。
冬枯れの神代植物園とスノードロップ 1月18日
スノードロップ 平成17年1月20日午前10時06分 天気はれ
伝説によればアダムとイブが楽園を追われ時、天使がイブを慰める為に降りしきる雪に息を吹きかけたところ、その雪の落ちた場所からこの花が咲き出たという。花言葉は「希望と慰め」。 早春に開花することから聖燭祭(2月2日聖母御潔(おきよ)めの祝日)の花ともいわれ、純潔の象徴となり、古くは修道院で盛んに栽培され聖燭祭に祭檀でまかれた。
(平凡社大百科辞典)
種類も変種も多い栽培種にはあまり興味を持たないよう にしているが、何故かスノードロップには憧れ、今年の一月の目標にしていた。神代植物公園に植栽されて いるらしい事をネットで見て、行けばわかるだろうで出かけた。
絶好の好天で、広大な面積の公園は自然と人工が上手く 調和して武蔵野の冬の情緒を醸していた。しかしスノードロップは何処にも見つけられず、結局出口近くの花屋さんで金350円也の小さな鉢植えを買い求めてきた。
持ちやすいようにビニール袋に入れて くれた。アチコチ持ち歩いて、家に着いて開けると夕方の事もあり花は閉じていた。翌朝も晴れていたにも拘らず半開きの状態だった。長い間持ち歩いたので花の体内時計も狂ってしまったのだろうか。
翌々日ようやく花が一杯に開いた。22日には蕾だったもうひとつも開いたが、 あまり長持ちはしなかった。一週間くらい写真を撮ったが午前中でも晴れの日以外は半開き、午後には閉じ気味だった。それにしてもビックリしたのは撮る為に移動する時の花の揺れる事、どんなに静かに 持っても可哀想なくらい首が揺れた。4時間も持ち歩いた間、新聞紙の筒の中でどんなに揺れていたのかはとても想像の範囲を超えていた。香りがよくそして清々しい事は発見だった。たくさんの花が集められた聖燭祭 はさぞ清楚な香りに満たされただろう事が容易に思われた。
下向きの花を一生懸命のぞきこみました。