初夏のイーハトーブ花紀行 その3
気仙川流れる住田町の朝の風景 5月15日
「風の又三郎」の舞台ともなった種山
ヶ原は住田町、江刺市、遠野市にまたがる高原です。
種山ヶ原森林公園
森の科学館
森のフィール
ドノートより
森林(もり)の科学館構想に基づき
「全町まるごと森林博物館化」を目指して、森林・林業日本一のまちづくりを実践している住田町(広報すみた4月25日号)を訪ねました。
上有住の高清水山に源を発し広田湾
に注ぐ、アユ、ヤマメ、イワナなど魚類の宝庫といわれる気仙川。この朝も釣り大会との事で太公望達で賑わっていました。その住田町中心付近の土手には
八重桜が満開で、河原には
春咲山芥子(ハルザキヤマガラシ)が黄色の花を一杯に咲かせていました。
一つひとつは小さくてもまとまって咲くので
白く目立った花は
シャクと
コンロンソウ(下の写真)でした。最初シャクは葉の様子から
ヤブジラミかとも思いましたが、花が清楚で外側の花ほど大きく花弁の1〜2枚が大きい特徴からシャクと分りました。コンロンソウは名の由来が花の白さを崑崙山
の雪に例えたとも言われます。
普段はチチチチと地鳴きしか聞いた事のないハクセ
キレイが清冽な朝の空気の中で、新鮮な囀りを繰り返していました。
クサノオウ:日当たりの良い草地に生えるケシ科の越年草。蕾に毛が生えた姿にはいかにも有毒植物らしさが漂うが、丹毒もなおす事から瘡(くさ)の王とも言われる。
川面にツバメが飛びかう気仙川の向こう岸
は「世田米倉並」の言葉通り大小の蔵が立ち並んでいました。伊達藩には120あまりの宿場があったようですが、その中でも世田米は大変賑わった宿場のひとつだった
ようです。ただ火災が多く、自衛の為に蔵が川沿い多くに建てられました。表通りからはどの家も奥行きが深く、蔵に続いているのが特徴的でした。
※イーハトーブ 人と自然が平等な世界こそ
理想郷として、宮沢賢治が描いたドリームランド・岩手県