ハナイカダが青い実をつけていました
好天の6月27日久し振りに小石川植物園を訪ねました。
薬草園、分類標本園には相変わらず色々な植物があり、勉強になりました。特にウツボグサ、コマツナギ、クマツヅラ、そしてクガイソウにしきりに熊蜂が集蜜に来ていたのは興味深かく見られました。
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ウツボグサは矢を入れたウツボに似ている事から。コマツナギは見た目には馬などつなげないようですが、根が強くシッカリしているのが名の由来のようです。コマツナギの写真はクリックすると大きくなります。 |
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クマツヅラは株立ちしていて花も草姿もと思うとナカナカ上手く撮れませんでした。クガイソウには熊蜂とヒラタアブでしょうか、小さなアブも来ていました |
そして、先日小岩井農場で花をつけていたハナイカダの青い果実を見られたのも嬉しい思いでした。名前のロマンチックなのに比して花が小さくて地味なのに驚きましたがが果実もそんな感じでした。
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左の写真は6月3日に小岩井農場で野草ツアーに参加した時に撮った花です。右が6月27日に小石川植物園の分類標本園で撮った実です。 |
キキョウソウが留守を守ったりしています
でも、何よりも興味深かったのはアチコチにキキョウソウが咲いていた事でした。小石川植物園のよさで、キッチリと除草をしたりしないでなるべく自然に任せているので、ウッカリすると表示のみで該当植物が無い所にキキョウソウが留守を守ったりしています。知らない植物の時は一瞬と惑ってしまう事もあります。
明治中期に栽培品種として輸入されたものが逃げ出して、戦後各地に広がり都会に雑草化しているようで繁殖力が強くアチコチに群生しているとの事です。時に移動するというのも面白く感じます。
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左は6月27日に小石川植物園の分類標本園で撮ったキキョウソウ。右の写真は04年5月28日に小石川植物園でのハタケニラです。 |
以前にも同じような経験をしました。アチコチにニラのような植物が咲いていましたが、名前が分からず気になっていました。2,3回目の時にようやく事務所近くの植込みにハタケニラの表示を見つけた時はホッとしました。
皇居前の街路樹の植込みにヒナキキョウソウが咲いていました
先日6月8日に東御苑の帰りに皇居前の通りを歩いていたら、街路樹の植え込みに小さなヒナキキョウソウの花が咲いていました。こちらは1931年に横浜で初めて発見され、両者とも北アメリカ原産の外来種です。
キキョウ(桔梗)は秋の七草のアサガオともいわれる在来種ですが、両者との共通点は花の形と雄蕊先熟の2点だけのようです。
平成19年1月21日作成