青い空が広がり木枯らし1号が吹いて遠くの山並みがくっきり見えていました

塚本田圃
27日は朝から秋の澄んだ青空が広がったが冷たい北風が強かった。荒川堤防上からは遠くの山並みがくっきり 見えていたが富士山だけは姿が無かった。東京では10月としては10年ぶりの木枯らし1号が吹いたと報じられていた。
11時半頃の塚本田圃の上に広がる澄んだ空と白い雲。隣は荒川総合グランドでこの日はマラソン大会で賑わ っていました
去年初めて見つけたキカラスウリが今年もたくさん実をつけていた。多くの実をつけた翌年は枯れる事もある ともあり、春先には大きな株が根元から切られてしまったので今年は諦めていた。花も見なかったし、まさか実をつけているとは思 わなかったので嬉しいビックリだった。

野菊が白や薄紫の花をつけていますが大きな群生は見られません

道場4丁目のチカラシバが茂った農道の所々にカントウヨメナが花をつけていた。2つ並んでいる花はほとんど が薄紫色と白色と色が違っていたが、単なる偶然だったのだろうか。土屋田圃の畔にも咲いていたがカントウヨメナは花も葉も何と なく厚ぼったい丈夫な感じがする。
少し乾いた土手などに群生しているのはユウガギクだろうか。カントウヨメナのような花もあるが、いずれに しても秋の野に咲く花は清楚で美しい。でも、土手の群生は年々小さくなっている。去年は同じ日に素晴らしい群生を見て、翌28日 に再度その様子を撮りに来ているが、今年はそんな感動とは程遠かった。
カントウヨメナ カントウヨメナの花
ヨメナは昔はうはぎと言われ春の若菜摘みで人気 カントウヨメナの花径は約3p、薄紫の花も多い
ユウガギク ユウガギクの花
柚の香りがするので柚香菊というが香りはあまりしない ユウガギクの花径は約2.5p、多く枝分かれする

休耕田や荒地でイヌタデ属3種が群生していました

ミゾソバ
ヤナギタデ アキノウナギツカミ
左上は紅葉する柳蓼、中央は繁茂する秋の鰻掴み、右は溝蕎麦で円内は開花模様
放棄水田ではヤナギタデホソバヒメミソハギが紅葉していた。ヤナギタデはホ ンタデ、マタデとも言われ栽培品は刺身のつまやアユのタデ酢にされる。試しに葉を噛んでみるとビックリするくらい辛い。名の由 来は葉が柳に似ている事からという。
アキノウナギツカミは荒地が好き なようで、河川敷田圃に点在する放棄地によく群生している。単なるウナギツカミは春から夏にかけて花を咲かせ、高さ約30cmと小 さい。でも2つは同種で、生育環境に適応した異なる形質が遺伝的に作られただけのアキノウナギツカミの一生態型とも言う。茎の下 向きの刺でウナギがつかめるというのが名の由来。
コブナグサの群生の奥にミゾソバらしき群生が見られた。休耕田が乾燥しているのを幸いに奥まで入ってみた。 16時と時間的にも遅く、日が陰り始めていたせいもあり花はほとんど咲いてはいなかったが、枝先に10数個ついた蕾のピンク色は鮮 やかだった。別名ウシノヒタイは葉の形から

モズが高鳴きして自分のテリトリーをしっかり見張っていました

モズ1
モズ2 モズ3
自転車道迂回路で突然頭上で鋭い長い鳴き声が聞こえた。何事かと見上げると木の上の方に小鳥が一羽囀って いる。ひとしきり囀った後も前後左右を見回してナカナカ飛び去らなかった。
秋の風物詩とも言われるモズの高鳴きだった。秋から冬にかけてモズは雄雌とも一羽でテリトリーを持って過 ごす。その縄張り宣言だ。
モズはスズメ目モズ科の留鳥。漢字では百舌と表記。色々な鳥の鳴声を真似する事に由来する。今回出会った のは過眼線が薄いので雌だったようだ。
平成22年10月31日作成