<アキノノゲシ(秋の野芥子)>

キク科アキノノゲシ属

学名(属名+種小名)Lactuca indica

属名Lactucaはラテン語のlac(乳)に由来する。葉や茎を切ると乳液が出る事から。種小名のindicaはインドの意
アキノノゲシ 秋の野芥子
撮影:左は08年9月25日さいたま市の荒川河川敷、右は08年9月23日田島ヶ原サクラソウ自生地にて
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下部の葉は羽状に切れ込み、上部は全縁 根・茎 茎は下部では枝分かれせず1m以上になる
花径約2p、舌状花の先端は5裂する 果 実 痩果は扁平で長さ約5o、くちばしがある
高さ 100〜200p 花 期 9月〜11月
生育地 野原や道端の日当たりのよい所 分 布 日本全土
別 名 ホソバアキノノゲシ 花言葉 本当は心優しい(大きいが花は上品)
渡 来 史前帰化植物 近似種ヤマニガナ

和   名 ノゲシは葉の形がケシの仲間に似ているいる事からという。そして春から夏に咲くノゲシ(野芥子)に似て秋に咲くから秋 の野芥子。
属名のLactucaは茎を切ると白い乳液が出ることから。
雑   記 草丈は大きいが花の色が淡黄色で稀に白色もあって、秋の野などで多くの花をつけている様は秋そのものだ。花は朝は遅く開き夕方には しぼむ。
そして花が終わると白い冠毛が球形について風に乗って種子を飛ばす。晩秋に残る たくさんの淡黄土色の総苞片はまるで花のようだ。初めて見た時には何の 花だろうと真剣に観察してしまった程で、初秋から晩秋にかけて色々と姿を変えて野を彩る。
アキノノゲシ属は果実が扁平で先が細く くちばし状になるのが特徴。レタスやサラダもこの属。

09年11月15日作成

秋の野芥子 アキノノゲシ冠毛
舌状花だけの淡黄色の花と蕾がいっぱいに付く 白い冠毛がついた種子は風に運ばれる 08年10月16日
アキノノゲシ花後 朝日に輝く冠毛
冠毛と飛ばし終わった総苞片 08年11月27日 朝日に輝く露を含んで直立した冠毛