<アゼオトギリ(畦弟切)>

オトギリソウ科オトギリソウ属

学名(属名+種小名)Hypericum oliganthum

属名のHypericumは古代ギリシャ名hyperikonに因む。hypo(下に)+erice(草むら)が語源とも云われる。
種小名のoliganthumは花の少ないの意。
アゼオトギリ 畦弟切
撮影:左は2014年7月23日、右は2015年7月23日いずれも田島ケ原サクラソウ自生地にて
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対生し3行脈と明点があり縁には黒点がある 根・茎 茎は叢生し地を這いまわる
花径10〜12o、5枚の花弁には黒点がある 果 実 刮ハは卵形で3本の縦の溝があり、長さ約8o
高さ 茎は叢生し10〜40p 花 期 7月〜8月
生育地 アゼナ殿水湿地に生える多年草 分 布 関東以西の本州、四国、九州
別 名 花言葉 あばたもエクボ(明点黒点も可愛い)
渡 来在来種 近似種 オトギリソウ、サワオトギリ

和   名 弟切草は平安時代の伝説で、鷹匠の晴頼が秘伝の鷹の傷薬の秘方を洩らした弟を切り殺してしまった。その時に飛び散った 血が弟切草の黒点となったという。
畦弟切は弟切草と同じように花や葉に黒点があり、畦のような水湿地に生える事による。
雑   記 田島ケ原サクラソウ自生地ではオトギリソウと同じような所に生育している。オトギリソウより高さが低く、草色が明るい黄緑色に近いので区別 できる。花も葉も小さいので黒点や明点は写真で拡大した方が確認しやすい。
新牧野日本植物図鑑のアゼオトギの記述に「本種は茎の基部に越年生 の短縮した茎を側出する特徴がある」とあるが、もう一つ確認できていない。
環境省レッドリストの絶滅危惧TB類(EN)

2015年7月26日作成

観察ノート

黒点が明瞭なアゼオトギリ 3本の花柱が明瞭なアゼオトギリ
黒点が明瞭なアゼオトギリ 2009年8月5日渡良瀬遊水地にて 3本の花柱が明瞭なアゼオトギリ 2014年7月23日田島ケ原にて