<オトギリソウ(弟切草)>

オトギリソウ科オトギリソウ属

学名(属名+種小名)Hypericum erectum

属名のHypericumは古代ギリシャ名hypericonに因む名、ギリシャ語のhypo(下に)+ erice(草むら)が語源とも言われる
種小名のerectumは直立したの意
オトギリソウ 弟切草
撮影:左は10年6月27日、右は09年7月3日、いずれも田島ヶ原サクラソウ自生地にて
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十字に対生し葉先は丸く基部が広く茎を抱く 根・茎 茎は直立し、緑色で円柱形
花径は約1.5cmで1日花、花弁は5個 果 実 長さ8oくらいの刮ハには多数の種子が入る
高さ 30〜70p 花 期 7月〜8月
生育地 草原や田の畔などに生える多年草 分 布 日本全土
別 名 花言葉 恨み、秘密
渡 来 在来種 近似種トモエソウ

和   名 弟切草の名の由来は江戸時代に出版された「和漢三才図会」によると、鷹匠兄弟の弟が許嫁に秘伝の鷹の傷薬オトギリソウの製 法をもらしたとして、兄が弟を切ったという平安時代の伝説に因むという。切った血が飛び散ってそれ以後オトギリソウの花や葉に 黒点が現れたという。
雑   記 名前の由来がドラマチックなので興味を持たれる植物だ。
オトギリソウ科の植物には葉や花などに腺体がある。この腺体に色 素が含まれている場合には黒点、黒線となり、色素を含まない場合には透かすと明るく見えるので、明点という。黒点に見えるのは、 暗赤色のアントラキノン系天然色素のヒペリシン (hypericin) という。
花は花弁、萼片がそれぞれ5枚で多数の雄しべは花糸の基 部で3群に分かれ、雌しべの柱頭は3裂する。

12年7月10日作成

観察ノート

オトギリソウの若葉 オトギリソウの刮ハ
オトギリソウの若葉 2012年6月19日 オトギリソウの刮ハ 2011年8月23日