<チョウジソウ(丁子(字)草)>

キョウチクトウ科チョウジソウ属

学名(属名+種小名)Amsonia elliptica

属名Amsoniaは18世紀ヴァジニアの医師で植物学者Amsonの名に因む。ellipticaは楕円形の意
チョウジソウ 丁子(字)草
撮影:08年5月1日荒川左岸河川敷にて
披針形で先は尖る。互生 根・茎 地下茎で一箇所に群生する
花冠は青紫色で下部は筒状 果 実 2本の二又に分かれた莢状の袋果、約3〜5p
高さ 40〜80p 花 期 5月〜6月
生育地 湿った草地や林下 分 布 北海道、本州、九州
別 名 花言葉 上品な優雅さ(花の色から)
渡 来 在来種 近似種

和   名 熱帯常緑樹で丁香をとるために栽培されるフトモモ科のチョウジ(丁子)の蕾に横からみた花の形が似ている事から丁子草。 英名のcloveはフランス語のclou(釘)に由来するというのも同じ考え方のようだ。
いずれにしてもチョウジソウの名の由来は花 を横から見た形によるので丁字草とも表記される。
雑   記 川岸や河川敷のやや湿った草地に生育する為、開発や護岸工事で少なくなり、一つひとつの花は小さいが 上品な青紫色で群がってつくのが美しく乱獲されやすいので、 人為的な保護区以外ではほとんど見られなくなった。
園芸用に栽培されチョウジソウの名で売られているのは、北米原産のホソバチョウジソウの事が多い。
サクラソウ自生地では4月末から5月のはじめ頃に花の盛りになるが、オギややヨシなどに埋もれて見難いのが残念だ。
環境省レッドリスト  準絶滅危惧(NT)

12年5月9日改訂

チョウジソウ チョウジソウの蕾
サクラソウ自生地でこの年初見参 08年4月22日 裂片はつぼみの時には廻旋状に折りたたまれる
チョウジソウ袋果 チョウジソウ種子
チョウジソウの枯葉色に熟した袋果の莢の中の種子 種子は長さ約7oくらいで、斜めに切れているのが多い。