<エキサイゼリ(益斎芹)>

セリ科エキサイゼリ属

学名(属名+種小名)Apodicarpum ikenoi

属名のApodicarpumはa(無)+pos(足)+karpos(果)で分果に分果柄が無い事から。
種小名のikenoiはソテツの精 子の発見者池野成一郎の意で命名者の牧野博士と親交があり、友誼を謝した献名
エキサイゼリ 益斎芹
撮影:10年4月27日いずれもさいたま市荒川左岸河川敷に手
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互生し羽状複葉で小葉には鋸歯がある 根・茎 茎は柔らかく根元で分枝し斜上する
花弁5、雄しべ5で花弁より短い。花柱2 果 実 広楕円形で稜があり約3o
高さ 10〜30cm 花 期 4月〜5月。初夏には咲き終わる
生育地 ヨシなどが茂る湿地 分 布 関東、東海地方
別 名 オバゼリ(婆芹) 花言葉 ナイーブな(茎が軟らかく花も小さい)
渡 来日本固有種近似種

和   名 「益斎芹はこの種を越中富山藩主前田利保が初めて江戸郊外で採取し、画家に描かせたので、この大名の号益斎をとって 名付けた。オバゼリは婆芹で利用価値のないセリの意味である」(新牧野日本植物図鑑)
種小名のikenoiはソテツの精子の発 見者池野成一郎博士の事だが、牧野博士が矢田部良吉博士に迫害を受けた時に助力をしてくれたその友誼に感謝した献名。
雑   記 一属一種の日本の固有種のエキサイゼリを知ったのは田島ヶ原サクラソウ自生地だった。最初は芹の一種とは気がつかなかった が、名の由来を聞いて納得。2月から5月まで観察していたが、最初に花を見たのは荒川河川敷のヨシが群生していた所だった。 何か白い小さな花が咲いているのでよくよく見たらエキサイゼリだ った。これは嬉しかった。自然の中で自分の目で見つけた事は一段と印象深かった。
セリ科は世界には約275属3000種が知られるという。
環境省レッドリスト 準絶滅危惧(NT)

09年6月1日作成

エキサイゼリの芽生えから実が熟れるまで(09年3月16日〜5月23日)

エキサイゼリ芽生え エキサイゼリ株
09年3月16日 エキサイゼリの若葉 09年4月18日 エキサイゼリの株
エキサイゼリの実 エキサイゼリの実
09年5月15日 エキサイゼリの果実 09年5月23日 エキサイゼリの果実

エキサイゼリ エキサイゼリ
蟻とエキサイゼリ 12年5月2日撮影 蟻とエキサイゼリ 12年5月2日撮影