撮影:07年8月30日 西区江川畔にて | |
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和 名 |
諸説がありこれという有力説はないようだが、ガガとはすっぽんの事で葉の形が亀甲に似て、実が芋のようだからガガイモ説がリーゾ
ナブルに思える。 古名のカガミはかがむと言う意味でかがんだ所に太い茎があるからとの説もある。また「実の内側は白色 で光っていて、まるで鏡のようである。それで鏡芋の名前がある。カガミイモがガガイモに訛っていった」(野草の名前)とあるが如 何にもコジツケ臭い。 |
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雑 記 | 雄しべ5本が雌しべと合着し長いくちばしの柱頭が花冠の上にのび出し
ている。このように雄しべと雌しべがくっつき合ったものをずい柱と呼びこの科の最も重要な特徴のひとつ。(野草図鑑) 密に毛がある花は一見すると汚らしいが、よく見ると淡紅紫色や白色で可愛らしくもある。 果実は初めて見ると大きい事にビック リする。熟すと割れて長い白毛<種髪>をつけた扁平な種子が風に運ばれる。この白毛はかっては針刺しや印肉に用いられたという。ま た止血の効果もある。 古事記には農耕神で小人の少名毘古那神(すくなびこなのかみ)が天の羅摩船(かがみのふね=ガガイモの実の船)に乗って美保ヶ関 にやって来て大国主神の国造りに参加する話がある。10pくらいの果実が縦に2つに割れるとちょうど小人の神様が乗れるような船にな るというのは豊かな発想だ。 |
07年11月26日作成・12年8月14日改訂
5本の雄しべと雌しべが合着したずい柱の中心から長いくちばしの柱頭が伸びている | 実は10pもあり大きい 07年11月4日野川公園自然観察園 |
左はまだ割れたばかりで扁平な種子と種髪が整然と固まったままです。右は風で種子を飛ばしている最中です。 よく見ると種子から白い長毛(種髪)がたくさん伸び出しているのが分かります |